ほぼ足りてまだ欲 その先

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初めての戸隠神社

 まさか戸隠神社がこんなに大きく奥深いスケールを持っている神社だとは知らなかった。昔から戸隠という地域の名前は知っていたし、スキー場のことも知っていたし、神社の名前も知っていたけれど、なんでなのか縁がなくて、長野からもそんなに遠くないのにもかかわらず、遂にこの年になるまで足を踏み入れたことすらなかったのだ。
 奥社の入口のすぐ横に「戸隠森林植物園」という名前が掲示されている。なんと水芭蕉が真っ盛りで、木道沿いに、これでもか、これでもかと水芭蕉が拡がっている。多分これだけ密集して群生しているところはそう簡単には見つからないのではないだろうか。様々な山野草も咲いていて、ここではカタクリの紫色の可憐な花すらそこら中に見ることが出来る。周囲の広葉樹はまだ葉をつけないが、その中で山桜の可愛い花やコブシがチラチラと花をつける。
 この地域は野鳥も豊富に見られるらしく、三脚の上にこれまたこれでもかといわんばかりの長い玉をまるでバズーカ砲の様につけたカメラを乗っけて時が来るのを待ち続けている一団があっちにもこっちにも群がっている。ところがわれわれの様な見るからに水芭蕉を見にバスに乗ってのんびりとやってきた素人連中とは違うんだぜ雰囲気に満ち満ちている。幅が約1.5m位しかない木道にエイヤッと三脚を開いて平然としている連中を見ると、お前なんかに撮られる鳥は気の毒千万だと云ってやりたくなるくらいだ。
 それにしてもゲラの類やらカワセミの類等を含めていろいろ見られそうなのは面白そうだ。
 須坂にまわって「田中本家」のとても気持ちの良い人々によって支えられているかつての豪商の邸宅内やお金持ちの持ち物を見る。こうした建物が残っているのは嬉しい。おまけに冒頭に表示されていた年表に「明治三年 百姓一揆で襲撃され、本家、土蔵の一部を消失」という記事も書いてあるのが面白い。やっぱり襲われたことがあるのだ。さもありなんというばかりの豪商であったはずだ。江戸期に林家正蔵がやってきたことまで書いてあったけれど、きっとなにかの記録が出てきているんだろう。
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