ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

 本社の神輿を見に、先の住まいがあった町会に朝から行く。神社の境内から三基の神輿を担ぎ出して、その三つがそれぞれ東部、南部、西部の地域を巡って夕方といってももう暗くなってから神社に戻ってくる。その担ぎ出しを「宮だし」といって朝早くに境内で大騒ぎになって出してくる。これがもう阿鼻叫喚で、一説によると、けが人なんぞ何のその、もっと危ないことが起きているという噂だ。知らないけれど。
 先の住まいがあった町会は門の前だから三つ目の地域に当たって回ってくるのが早い時間だったりする。それに繰り出す連中が朝から家で着替えていくから、しょうがない、起きる。
 祭支度なんか、もう面倒でできない。いつもの格好でカメラを抱えて歩く。一年ぶりで生存確認をする連中ばかり。あの頃生意気盛りだった連中がもう中学生や高校生の子どもがいたりする。子ども神輿にとりついていたような子が、立派な青年になっている。爺さん連中は町会の役員になっていて、袢纏の下に一重のそろいを着ていたりする。
 実は今の住まいの町会はやばい連中ばかりが祭になると黒い袢纏でゴロゴロする。その袢纏を金を出して借りて担ぎに来る連中までいて、一気にやばい人口が増大する。中には自分がどんなグループから袢纏を借り出しているのか、わからないものまでいる。
 知らない観光客は「見て見て!すごぉぉい!綺麗な入れ墨ねぇ!」なんぞとバカなことをいっている。