ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

ポール・ゲッティ・センター

 Los Angelesの観光という話をすると必ず名前が出てくるのが石油で大稼ぎしたPaul Gettyが開いたこの「The Getty Center」である。駐車場代は確かに取られるけれど、全館イタリア製の大理石で覆われた施設への入場料は全く無料である。私は身体の調子がいまいちだったので、Southの17-18世紀あたりのコレクションが展示されているところを見ただけであったけれど、それでもずいぶんと時間がかかった。garden tourにも参加したが、さすがに緻密に計算された庭であり、その上気を失いそうなくらいの細かい計画を実に緻密に造り上げていて、その手間を考えると舌を巻く。お金持ちというものはやることが違うんだなぁと驚くばかり。この庭はやっぱりどこを見ても書いてあるとおりに、一度は見ておくべきだろうという気がする。
 到着して駐車場の上のトラムの乗り場で待っていると、東洋人のベテランの方々がやってこられた。その中のお一人が全米日系人博物館の印がついた帽子をかぶっておられ、どうやら日系人の方々だと知れた。トラムの中で連れあいが隣に座られた方とお話しをしたら、来られている皆さんが全員博物館でボランティアをしておられる方々なのだとわかった。お元気な方ばかりだけれど、お元気だからこそそうしてボランティアを得意な分野で行うことができるのだ。こうした人々をうまく使うことで社会がうまく動くという面がある。そしてそうした人々が果たす役割をみんなが理解して受け入れているという点が素地として存在している。これはどっちが先でどっちが始まりだったのかということになるけれど、本質的に人間性の理解というものが地域に成立していなくてはできないはずだ。
 15-16年前にこの辺りに遊びに来させていただいたときにやはり友人に連れてきて貰った思い出があるのだけれど、サンタ・モニカのピアを見物に行く。別に何があるという訳でもないのだけれど、まるで昔の田舎のフェアが常設されているみたいなもので空中ブランコの体験できる施設があったり、バックボードのないバスケットゴールへのシュート・ゲームとか。海にはアシカが見え隠れしていると思うとその向こうにはサーフィンしている連中がいて、ピアーの上では似顔絵描きがいるかと思うと釣りをしていた人が小さなエイをつり上げてその始末に困っていたりする。それでも太平洋から直接寄せる波を見ているだけで気持ちが良いものだ。
 友人の自宅まで連れて行って貰ってまた夕食を一緒にする。