午後から今年4回目のイベント。これまでの3回はそれぞれ15-16のバンド、パフォーマンス・グループが参加。今回はなんと20グループが参加して日頃の成果を競う。ほぼプロフェッショナルに近いグループ、もうすでにデビューしているグループはそのアグレッシブな姿勢に確かに見るべきものがある。一方、趣味で長い間暖め、暖め、メンバーとの間に微笑ましい関係を築き上げているグループには安心して楽しめる雰囲気がある。
しかし、なにをメッセージとして送りたいのかが判然としないグループにはどうしてもアンバランス感が見えてしまう。音作りでもそうなのだけれども、パフォーマンスとしてもそれが見えてしまうのだ。アマチュアなんだからそれでも良いじゃないかという言い方もある。しかし、それだったらスタジオの中で自分たち以外の人間が全くいない状況での演奏と何ら変わりがない。そしてそうしたグループは多くの場合周囲に対する気配りができない。私たちの役割はそうしたグループに対して直截な助言をしてあげることにもあるのではないか、というのが反省会で語られたことのひとつであった。
そこで問題になるのは、そうした助言を自分のものとして受け止める素地があるかどうか、という点である。悲しいことにそういう場合にその事実を受け止めることのできないグループが多くの場合見られるのだ。これは果たして最近の傾向なのか、あるいは昔から良くあることなのかはわからない。
「余計なお世話」だといえばそれまでの話ではある。
それにしても覆面をかぶせられたのは恥ずかしかったけれど、嬉しかったなぁ。
かつてニッポン放送で「たむたむたいむ」という深夜番組をやっておられた「かぜ耕士」さんが、「ハックルベリー・フィン」の応援に来られていた。初めて紹介されて、よろしくお願いいたしますとご挨拶したものの、はっきり云って存じ上げない。ハックルベリー・フィンのまぁくんに聴いてわかったのは、当時私はすでに企業に勤務していて静岡の工場勤務だったということだ。ニッポン放送がとれた記憶が全くない。家に帰って検索してみると「かぜ耕士」氏はあのスタジオ101のヒットソング、「涙をこえて」の作詞者だという。驚いたなぁ。永六輔の系統の方だったようで、あの歌の作曲はもちろん中村八大。こんなことをちゃんと知っていたらステージの話も盛り上がっただろうになぁ。惜しいことをした。
もう今から32-33年も前のことだ。