ほぼ足りてまだ欲 その先

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あぁ、やっぱり小松

 防衛省発表:「航空自衛官78人が田母神氏と同じ懸賞論文に投稿していたことを明らかにした。応募総数は235人」「アパグループ主催の「真の近現代史観」懸賞論文の募集が始まった5月、航空幕僚監部教育課が応募を全国の隊員に呼びかけた。その結果、最優秀賞に選ばれた田母神氏を除き航空自衛官78人が上司に届け出たうえで投稿」「78人のうち、62人が田母神氏が以前トップを務めた小松基地(石川県小松市)の所属。アパグループ代表の元谷外志雄氏は「小松基地金沢友の会」会長」 (Asahi.com 2008年11月6日11時14分)
産経新聞は応募者のうちの小松基地所属者の数や元谷と小松基地の関係については触れていない。
 相当にローカルな話として関係者は捉えていたであろうし、そんなものが世の中に知れ渡るとは思っていなかったのではないだろうか。小松基地と元谷の狭い付き合いの中での話題でしかないところをアパがその気になってウェブサイトで大々的にお披露目してしまったところがほころびの原因じゃないんだろうか。こんなことはきっと平気で方々で行われていることなんだろう。
 ところで鳩山由紀夫がアパのワインの会に、よりによって田母神と同席し、それがそのままアパの例の機関誌に掲載されているという。本当によりによって・・・バカ。
 麻生のぶら下がり会見(産経ニュース081106)から。
その1:

記者の質問:今後、類似のケースが発生したらどう対処するのか?
麻生:「ああ、そら、仮定の問題に対しては答えることはできません。ただ、そういったことが二度とおきないように、各省庁で指導する。それが基本的な答えです」

 与党の議員の常套手段で「仮定の問題には答えられない」と自動的に答えるんだけれど、ごく当たり前のようにいっているが、とんでもない話で、想像力を働かし、予測して回避していくという対処を考えることも彼らの職務のひとつだということを麻生がわかっていないわけがない。それを敢えて無視しようというスタンスだから許してはならないのだ。
その2:

記者の質問:定年退職は処分にならないが。
麻生:「だから、同じことを何回も。わざと聞かせているのかどうか知りませんが。あなたの聞いている意味が、さっきいった答えを理解しているのかしらないけれど、ね。定年退職にその段階でなったという人を、定年退職させないで、ずっといくあいだに、空将で有り続ける、というわけでしょ。その場合、給料払うわけですよね、きちんと確定していなんだから。その場合、ただちに協力してくれりゃいいよ。協力するという保証がない。となれば、空将のままずっと置いておくということになるんじゃないですかね。ルールとしちゃ。その方があなたはいいと思いますか。それが答えです。よく分かっていない人に…。もうちょっとルールをきちんと勉強して聞いて」

 これが防衛大臣だったかが答えたという約10ヶ月を指しているのだと思うけれど、もしそのくらいの期間で解決ができるのだとしたらその間の給料を払ってでも、懲戒免職にして退職金を出さない方がきちんと処罰ができて国民感情として何となく割り切れないところも始末できるような気がする。この麻生の受け答えを「きっぱりといっていて小気味良い」だなどと書いている在欧のお年寄りがいて、この件を考えるきっかけになった。
 11日の参考人招致での攻防は見物だ。なにしろ一方はもう民間人になっちゃっているんだから何をいおうと文句のつけようがないだろうに。どんな質問したってもはや「そんなの関係ねぇっ!」だ。与党がさっさと熨斗紙つけて辞めさせた効果がここに出る。