ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

八ッ場ダム 続き

 昨日のテレビを見ていて(大変に残念なことにどこのチャンネルのなんという番組だったか全く知らない・・そんな具合に私はテレビを見ているらしい)、全国の水道料金に10倍以上の差があるという話を知った。平成の助成金が欲しいばかりに広がった大併合運動では合併後も地区によって異なる水道料金を抱えていた自治体すらあったことを知る。その話の延長線上で、八ッ場ダムの話が出てきた。なんでだろう・・?と眼が点になりながら見ていたら、あのダムに関しては下流域の一都四県が建設費の一部分を負担するのだそうだ。「首都圏のダム問題を考える市民と議員の会試算案」という資料を見ると工事費総計8,576億円とするとそのうち埼玉県負担分は1,323億円になるだろうとはじかれているそうだ。番組の中で埼玉県の担当者は「では、完成の暁に埼玉県の水道料金にはどれほどの値上がりが計算されているのでしょうか」という質問に対してはっきりしたことを答えられないのであった。
 一民間企業の設備投資であったならこんなことは考えられない。いくら40年前の計画だったとはいえ、それだけの設備投資をするのであれば、採算計画は必ず実施されなくてはならない。それをしないまま放置しているのであれば、それはもう怠慢と云うしかない。いくら民間放送局の取材とはいえ、一自治体のこの対応には怒りを禁じ得ない。

 小渕優子少子化担当相が18日、長野原町八ッ場ダム建設現場を視察した。町民らとの意見交換会にも参加し、「正々堂々とダムの必要性を訴えて参りたい」と改めてダム推進の立場を強調した。
 小渕氏が地元(衆院5区)出身であることを踏まえ、町や町民らが要望して実現。小渕氏にとって初の八ッ場視察
「地元住民が苦渋の決断で受け入れたものを簡単に中止と言うのは、現場の声を分かってないのではないか」と民主党を批判。(毎日新聞 2009年1月19日 地方版)

 地元選出の国会議員としてはいささか関心の持ち方が遅すぎる感がしないでもない。負担を要求される各県選出の各国会議員のスタンスを知りたいものだ。

本体工事の入札公告
 工事は一般競争入札で、工期は2013年度末まで。本体の第1期工事で、堤体となるコンクリート打設も含む。官報には「2009年度予算成立を条件とする」と明記しており、予算が成立した時点で契約するという。同省は「予算の成立を待っていると工期に間に合わない。予算成立前の入札もよくあること」と説明。(毎日新聞 2009年1月11日 群馬版)

 これまでダム本体の建設については何ら決定していなかったと云われていたけれど、国土交通省は先を急ぎ始めたようだ。