ほぼ足りてまだ欲 その先

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テレビ朝日「報道発 ドキュメンタリ宣言 総集編」

 総集編だからこれまでテレビ朝日が報じてきたものばかりだった。金嬉老についての部分は集合住宅の委員会があってみていない。
 やっぱり割り切れないものを抱えて見るしかなかったのは「高知白バイ事故の真相」だ。最高裁は上告を棄却した。しかし、証拠とされている道路上に残されたタイヤ痕は今になっても合理性がない。ねつ造された危険性がぬぐえない。しかし、高裁の判決にはねつ造の可能性をあり得ないと不問に付した。その不問に付する理由に合理性が感じられない。再現実験を弁護側が行ったことについて何も斟酌されないのであれば、実証するための検察側検証実験が行われるべきだろう。なりふり構わない警察組織と一体となった司法の存在がなんだかんだ云ってもやっぱりあるんだなぁと視聴者に感じさせる事件だ。
 しかし、私はこの種のドキュメントに長男の結婚披露宴の場面を加え、音楽で効果を高める作り方については感心しない。本来的にこの事件とその裁判の進め方に疑問を抱くドキュメントとしては自らを貶めてしまう結果となりかねないやり方だと思う。
 東尋坊の元地元警察副署長の活動を見ると、余計に複雑な気持ちになる。彼の「命は国の宝だ」という言葉は重い。朝青龍の優勝賜杯を授与しに国技館に行く暇があったらこの言葉を麻生太郎に噛みしめて貰いたい。朝青龍は勝てばよい。しかし、麻生太郎は勝っただけでは意味を持たない。