わが家の近所にかつてテレビ番組「ビフォー・アフター」で改築したトンカツ屋さんがある。小さな家なんだけれどおかげで随分洒落た店になった。ところが番組が放映されてしばらくしておばあちゃんが亡くなって、あれあれと思っていたら一人で切り盛りしていたお父さんが亡くなってしまった。だから閉店になってしまった。娘さんもその旦那さんもお店にかかわっていなかったからだ。やれやれ、あの改築費も結構かかっていただろうに、と思っていた。しばらくそのままだった。
ところが最近になってお店が始まった。夜は呑めるようになっているようだし、もちろんお昼もやっている。なにしろこの歳になると揚げ物はちょっと敬遠する。どんな具合かいってみた。入ってくるお客は私たちと同じくらいか、上の年代のようで、カウンターで一人で食べているおじさんがお店の人に語っているのを聴いているともう80歳だというのである。そのあとに入ってきた二人連れも私たちより上じゃないかという風情。その前に牡蛎フライを食べておられた二人連れも私たちよりも上。皆さん、どうしたというのだろうかと驚いた。
ランチはもうちょっとフライネタが大きいと良いのだけれどなぁ。
