ほぼ足りてまだ欲 その先

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走る白州次郎

 もう何年も白州次郎ブームである。占領軍に真っ正面から挑んだ男なんだか、講和条約の時に吉田茂に日本語で演説させたとか、プリンシプルがどうだとか、果ては長身で格好が良くて最初にジーパンを穿いたんだとか、どうでも良いタイトルまでついて世の中は白州次郎・正子をもてはやす状況だそうだ。私は4-5年前にヨイショ文庫を一冊読んだっきりだ。どうして今頃になってこんなことになっているんだろうか。金持ちをそんなに持ち上げるもんじゃない。それでなくてもやりたい放題なんだから。
 かつて本屋に勤めているひとがその本が売れるということはその本の思想を人々が支持しているということだ、というのを聴いてバカいうんじゃないとそれからその人とは付き合わなくなったけれど、今の状況を見ているとまたそんなことをいわなくてはならないのだろうかという気になる。
 昨日はNHKまで彼を取り上げたドラマを放映したのだそうで、なにもNHKまで流行に乗らなくても良いんじゃないのかと不愉快だ。尤も昨年は宝塚少女歌劇まで彼を取り上げた演目を上演したのだというから驚く。
 なぜ彼は徴兵されなかったのかについて今でもそうした本はそれを語っているのだろうか。

 なんでも良いから格好よきゃ良いんだとまるで韓流タレントを騒ぐようなおばさんブームになりつつあるんだろうか。反吐が出そうだ。