WBCのデーターを探すと、それはMLBのサイトの一部分としてあり(こちら)、この大会がMLBの傘下にある大会だということがわかる。だから前回日本に優勝されてしまい、しかも米国が決勝ラウンドにも進出することができず、MLBは面白くなかったのだろうと想像することができる。今回も米国は相当入れ込んでいるようだ。
なにしろあのトム・ラソーダが日本のインタビューに答えて「野球は俺たちのスポーツなんだ!おまえたちなんかに勝たれてたまるか!」といった趣旨のことを吐き捨てるように言い、誰か日本の選手を知っているかと聞かれて、「王、長嶋、金田」といったらしいから相当頭に血が上っているということだ。
それにしてもネット上に公開されている選手のデーターがまことにお粗末で、メジャーに属している選手は各チームのデーターにリンクされている、というだけの話である。もうちょっとその気になってやったらどうなのかね、と大変に不満だ。こういうところが米国の嫌らしい感性で、未だに覇権を握ったつもりでいる匂いが紛々とする。わが国の球界でいうとナベツネの匂いがそのままトム・ラソーダからするような気がするし、それが全てを象徴しているような雰囲気だ。
POOL-C Venezuela 10 v.s. Italy 1
- ヴェネズエラの先発はボストンのEnrique Gonzalez。→ 5回からCincinnati Redsの2年目、Ramon Ramirezに交替。→ 8回からNew York MetsのFrancisco Rodriguez。
- イタリアの先発はSt. Louis CardinalsのAdam Ottavino。→ 4回からTiagoa Da Silvaに交替。これが裏目。→ 4回2アウトからKasey Olenbergerに交替。→ Cincinnati RedsのLuca Panerati→ B.J. LaMura→Roberto Corradini→Cody Cillo→Alex Maestri
イタリアは2回の表二死満塁まで攻めるも無得点。ヴェネズエラが4回裏一死一三塁からDetroit TigersのCarlos Guillenが二塁打を放ち先制。一死満塁からショートのエラーで2点追加。なおも続く一死満塁からSeattle MarinersのEndy Chavezが犠牲フライで加点。伊0-4ヴェ。
イタリアは5回表二死からランナーを二人だすも無得点。
ヴェネズエラの5回裏の攻撃はホームランの連続であっという間に5点。非力なイタリア投手陣持ちこたえられず。伊0-9ヴェ。7回を終わってヴェネズエラは14安打で10点。イタリアは4安打、僅かに1点。
最終結果:伊1-10ヴェネズエラ。
POOL-D Nederland 2x v.s. Dominica Republic 1 オランダ殊勲!
- オランダの先発はMinnesota TwinsのTom Stuifbergen→Cincinnati RedsのAlexander Smit→Robbie Cordemans→8回からBoston Red SoxのDennis Neuman→9回からDiegomar Markwe→10回表二死からLeon Boyd
- ドミニカ共和国の先発はColorado RockiesのUbaldo Jimenez(昨年コロラドで12勝12敗)→5回からはなんとPedro Martinez →8回から Arizona DiamondbacksのTony Pena →9回からCleveland IndiansのRafael Perez→10回からNew York YankeesのDamaso Marte→11回からChicago Cubsのarlos Marmol
ドミニカのスターティング・メンバーは見ただけでぞっとする位のスーパースター揃い。
オランダは2回終了時点でアウトは全て三振。4回を終わって10三振はWBC記録。
ドミニカは6回表二つの四球でランナーを出すが、無得点。
ドミニカは7回にも二死一塁で四番のDavid Ortizに打順が回るが内野のポップフライに打ち取られる。
オランダは9回裏一死からサヨナラのランナーを出すが、後続続かず、延長戦へ。
ドミニカ10回表二死から死球とレフト前で一二塁となるもCanoがライトフライに倒れる。
ドミニカ11回表、二死から死球。Toronto Blue JaysのJose Bautistaがライトへライナー。ライトが突っ込んでこれを逸らし、その間に遂に先制点。Bautistaは三塁へ。後続続かず。
オランダ11回裏、先頭打者が二塁打。Kingsaleがライト前ヒットで同点。牽制球が悪送球となる間にKingsaleは三塁へ。二死となってSimonを敬遠。Detroit Tigersのde Casterが一塁へ強襲打。一塁手のエラーとなって三塁ランナーがホームインしてサヨナラ。
オランダがドミニカを連覇!ドミニカが敗退!オランダがプエルト・リコとグループ1位を争って再戦。
POOL-B Australia 4 v.s. Cuba 5
- オーストラリアの先発はArizona Diamondbacks(昨年はTacoma)のTravis Blackley→6回途中からDamian Moss→8回からRich Thompson
- キューバの先発はAlbertin Chapman→5回からNorberto Gonzalez→6回途中からベテランPedro Luis Lazo→Danny Betancourt→7回途中からIsmel Jimenez
キューバの先発Chapmanはとんでもなく早いボールを投げる。すぐに160m/hが出る。とても豪州が打てる相手ではなさそうだ。それでもWBCは投球制限があるから二番目投手相手に得点するしかないか。
キューバ、三回表、ヒット二本で一点先制。
豪州、四回裏、二死三塁からベテランRisingerがタイムリーを三遊間に放って同点。粘りに粘ってChapmanに球数を投げさせる。それにしてもキューバの選手は足は速い、肩は強いで他を圧する実力を見せる。
豪州の選手は日本代表が強化試合をやったときのメンバーとは殆ど違っているらしい。
キューバ6回表、Cespedosがソロホームラン。
豪州6回裏、無死からの四球を足がかりにこちらも1点返し、また同点。二死満塁から先にものの見事なトンネルをしたセカンドのBeresfordが得意の流し打ちで二人を返し遂に逆転。豪4-2キューバ。
キューバ7回表、二死一塁からEnriquezがレフト越えの二塁打。豪4-3キューバ。
キューバ8回表。無死一塁からPerazaがツーラン本塁打。逆転。豪4-5キューバ。結局これが決勝点になって豪州は金星が指の間からこぼれ落ちる。日本の相手はどうやらキューバに。