ほぼ二ヶ月ぶりくらいだろうか。ランチに京すしに一番で飛び込んだ。こちらのご夫妻がモデルになった山本一力さんのサイン本を連れあい宛にいただいたので、お礼にお伺いする。パソコン事件の関係でメールがごたごたになってしまっていたものだから連絡ができなくて、案の定、レスポンスがねぇじゃねぇかと詰られる。そういうことにはきちんとしたお方だから言い訳が効かない。
後から後からお客さんがどんどんやってきてあっという間に満席になる。こういうお店もあるんだねぇ、今時でも。昼のどんぶりの人気はどうやら鯵と鯖が中心らしくて例によって「ハーフ」のお客さんの大半はどちらかを含んでいるらしい。しかし、そんなに大量に仕込んである訳ではなさそうで、これが目当てのお客は早く早く飛び込んでくるらしい。
なんでも週に4日も5日も通ってくださるお客さんがおられるそうで、誠に結構なことだ。それもさぼらずに一途に仕事をするという精進のおかげだろう。本当に見上げた話だ。家を出る時に、あれっ！？ひょっとしてこの金曜日は恒例の軽井沢出張仕事の日だろうかと頭をかすめたのだけれど、来週の金曜日がその日にあたるんだという。ろくな話もできずに辞する。家に帰ってからその熱心な常連さんのブログを発見する。いやぁ、こういう人に食べてもらうと鮨屋としてもやりがいがあるんだろうなぁとつくづく思う。私なんぞはただただ「旨い！旨い！」というばかりで、全くの話、芸がないもの。食いものってものは喰っちゃうとなくなっちゃうんだから酷な仕事だ。
