ほぼ足りてまだ欲 その先

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話を聞きに

 2ヶ月間の欠席(といっても欠席したのは2回だけ)だった保阪正康の話を聴きに行った。第一次世界大戦から第二次世界大戦にかけて、列強各国のスタンス、リーダーの話。こうして比べてみるとわが国は太平洋戦争を誰がどう決断して開戦したのかを考えると結局軍人を含む官僚が踏み切ったわけで、そこには誰一人として政治家が絡んでいないということに気がつく話だった。
 ヒトラースターリンという二人の指導者は「世界制覇」を思い描いて突っ走り、様々な攻略、攻勢をかけた。しかるにわが国は・・・と考えさせられる。
 彼は8月15-16日だったかに学生を相手に話をしたんだそうだ。しかし、半分は寝ていたといっても良いだろうといった。実は彼の話を最も伝えなくてはならないのは平成生まれくらいの若者たちだろうと、私も思う。私が参加しているこのレクチャーは残念ながら私が若い方から数えられてしまうだろうという位の年齢層なのだ。今、小林よしのりや簡単に振り回し、日本の文化を醸成していくことを否定している人たちの声に簡単に乗っていってしまう若い層にどのように実態を把握するのか、ということを伝えなくてはならないのであり、保坂は「若い人に語る戦争と日本人」という本もちくまプリマー新書から出しているくらいだ。