中学校（大分市）が夏休み明けに実施した社会科のテストで、「もし選挙権があったら、どの政党を支持しようと思いますか」と問い、その理由を記入せよと出題。副校長は「衆院選の投票日が近い時期に生徒の思想信条に立ち入ることになり、配慮に欠けた設問だった」と反省（2009/08/29 17:33 【共同通信】）
はなはだ先進的な試験問題であって、私はこんな問題を出してもらえる中学生はまともに先生から相手にされていて、うらやましいと思った。こんな試験問題を出された時一体全体今の大学生あたりでどれほどが真剣に答えることができるというのだろうか。多分要領の良いやつは適当なことを書くだろう。しかし、中学生では本気になって新聞を読んだり、テレビの解説を追っかけていないとかけないはずだ。夜中のNHKのニュースによるとこの先生は夏休みの宿題として毎日新聞記事を一つ選び出してスクラップするという課題を出していたのだそうで、その延長線上にある問題としては良いアイディアだといっても良いくらいだ。「思想信条に立ち入る」とは何か。そんな考え方を持つのは間違っているぞと担任教師が評価したのだとしたら、その時点で立ち入っていることにはなるだろう。しかし、この年代からそうした観点を身につけるということを教えることは最上の教育になるはずだ。反省する副校長こそ教育という配慮に欠けている。
