ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

バリウム

 朝一番で保健所に行って胃検診をした。ということは昨日は夜の9時以降何も食べず、少しの水の補給しかしてこなかったということだ。昨日は午後10時まで眠気を我慢したのだけれど、とうとう我慢しきれずに寝てしまい、空腹を意識する必要がなくて良いあんばいに眠りに落ちたのだけれど、なんと午前1時に目覚めてしまい、しょうがないから起き出してネットをチェックしたものの、これではならんと思って寝床に戻ったけれど、悶々として眠れず、またOTTAVAを聴くに至ってしまった。保健所の受付が午前8時10分だというので、7時過ぎには目を覚まし、一番でいってみるともう先客が3人いた。
 血圧を測れと書いてあるのではかってみると上が115で下が72となんの問題もない。受け付けると病院の寝間着のようなものに着替え、問診である。
 いつも思うのだけれど、この種の問診はあれかこれかの選択になっていて、こっちが思っている「こっちではあるのだけれど、実はそれほどこっちではなくて、どっちかというとこっちという状況」であっても、結局「こっち」になってしまうのが歯がゆい。
 きりきり痛いのではなくて、押し寄せるような痛みが時として胸のあたりにあるのだけれど、水を飲むとその痛みは雲散霧消してしまうんですよ、と説明しても聴く方はそれを反映する該当箇所がない。それで別段なんでもないことになってしまう。こういうものはどこでどうしたらよいのだろうかと考えてしまう。
 8時半を過ぎると何人もの人がやってくる。その中に70前後の爺さんがいた。確か番号が9番だ。「8番さぁ〜ん!」と呼んでいる人のところに行って、「俺が9番だよ、8番がいないんなら俺を入れろよ」といっている。それをすると書類と本人の狂いが生じる危険性が高まる。しかし、受付の方はとてもお優しく「もう少々お待ちください」と対応なさる。きっとこんな人が毎朝一人はいるんだろう。あきらめた様で新聞を出して広げる。ようやく順番になったと思ったら、今度は「血圧を測ってきてください」といわれている。「なんだ、早く言えよ!」と大声を出している。受付で誰もが必ず言われているし手元の紙にも書いてある。こういう類の人はどこでもこうした公的機関に行くといる。しかもそういう人は必ず話し方が専横的である。こういうところの人は決して荒立てない。上手い。こういう類の人はある種の人間的コミュニケーションに障害を持っていると思って対応しないときりがない。
 バリウムといわれているものは重い。バリウムの入ったコップを渡されると、ぞっとするほどに重い。えぇ〜っ!こんな重たい奴を飲み下すのか・・・と思っただけでぞっとする。これでも昔から比べればずいぶん少なくなった。のけぞってぐるっと身体を回せとか、困ったもんだ。今日は一日バリウムとつきあっている。これで精密検査なんかになったら目も当てられない。