ほぼ足りてまだ欲 その先

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The Whit Friday Brass Band Contests

 火曜日の夜といえばBS-Fujiで「欧州鉄道の旅」という奴をやっている。そうそう旅に出かけられない当方としてはこういう番組でその欲求不満を満たすのであるけれど、往々にしてよりストレスを高める結果となりやすい。
 今日のそれはマンチェスターの街から出発する「マンチェスター発・ノーザン鉄道で行くイングランド北部ローカル線の旅」なるものだった。全然行ったことのないところだから、もちろん「ここはどこ?」状態だ。Manchesterから東に15kmほど行くとStaylybridgeという街に出る。
ここで番組は「Staylybridge Old Band」という昔からあるブラスバンドを取り上げている。かなり伝統があるらしくプレイヤーの一人が言うにはかみさんも、その父親も、自分の父親もそのバンドのメンバーだったという。英国式の金管バンドにはどうやら打楽器はいないようだ。
 このバンドのサイトを見つけてみるとどうやらイングランドのこのあたり(正確にいうとOldhamとSaddleworth)では毎年聖霊降臨祭の日曜日の次の金曜日に全国からこのブラスバンドが集まってきてコンテストが繰り広げられるのだそうだ。しかも夜中まで。そして毎年の総括CDも発売されているらしい。聖霊降臨祭というのはイースタ(復活祭)の7週後だから当然日付は毎年変わる。
 これを「The Whit Friday Brass Band Contests(こちら)」といっているらしい。これはきっと近代兵器を使えばチョチョイのチョイで聴くことができるだろうと探してみると、案の定、ちゃんと見つかる。上位入賞バンドのレベルはそりゃあ大変に高い。しかし、様々なバンドが参加できるそうだ。現地に行って生でずっと楽しんでみたいものだと思うけれど、地方のことだから多分宿泊施設がかなり払底していることだろう。campして楽しむ人たちもいるようだけれど、今年の様子を動画で見ると雨の中である。
 こういう音楽、嫌いじゃないのだ。では、今年の大会での1855年創設、Black Dyke Bandが演奏する「Knight Templar」をば。こういう状況下での演奏って、つらいけれど、燃えるに違いないのだ。あれっ、Staylybridgeはどこへ・・・。