ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

惜しむ声は

 どうしても興味は中川昭一に向いてしまうのだけれど、全般的にいって自民党とその支持団体はともかくとして、どうも同情を引いていないなぁという空気が流れている。驚いたね、とはいうものの、かわいそうなことをしたなぁという雰囲気がない。
 アルコール依存症に対する世間の風というものがそもそも自己管理ができない人間なんだという思い込みが底流にあるからだろうか。中川昭一の場合もあれだけ昔からアルコール依存症が語られていながら、周囲が一度それを認めたら政治生命が絶たれてしまって彼が代議士であるがゆえに得ていた利権を失ってしまうことから彼を放置してきたんだろうなぁ。挙げ句に彼がその地位を失ってしまうと放り出してしまった。彼が自分をもう価値のない存在なのだと悩んでまたぞろ酒に手を出してしまう気持ちがわからないでもない。
 昨日の新聞報道による後援会長のコメントは「ちょっと残念」「ちょっと悔しい」という程度である。「ちょっと」なんである。
 NHKのテレビ番組に安倍お坊ちゃんと一緒にちょっかいを出したのも本来的に彼がやりたかったことなのか、安倍お坊ちゃんにせかれてやっていたのかも知れないじゃないか。そんなわきゃないか。チャンネル桜やクラインなんたらがどれほど彼の死を悼むのかを見てみたい。

  • 読売新聞2009年10月5日12時38分:警視庁による検視の結果、中川氏の死亡推定時刻は3日午後11時頃と判明した。同庁幹部などによると、4日午後に行われた行政解剖では、血管などの循環器系に数か所異常が発見されたほか、血液からは微量のアルコール成分が検出された。

 中川昭一は眠れないといって睡眠薬をとっていたという話を読んだ。ひょっとするとあのイタリアD7会見のもうろうぶりは睡眠薬効果が残ってしまっていたということではなかったか。
 うちの死んだオヤジも結構びびりで遠足前の子どものように眠れなくなってしまうという傾向にあって私が小さい頃からわが家には睡眠薬が普通にあった。ま、びびり癖は私にもちゃんと遺伝していて私も往々にしてそんな傾向にあるけれど、もはや眠れなくてもその後眠くなったら勝手に寝ちゃえば良いんだから問題は小さい。
 いつだかまだ私が小学生低学年の頃のことだと思うが、夜中に夫婦が怒鳴りあう声で目がさめ、いってみたらいろいろなことがあったらしくてお袋が「私は死んでやる!」と怒鳴ってその睡眠薬の瓶を抱え込んでいたのを無理矢理取り上げた記憶があるけれど、本気じゃなかったからそんな子どもに阻止されたんだろう。
 オヤジはゴルフの前夜になると、あのホールはこう攻めよう、あそこに打っておいて何番で寄せようなんて考えはじめると眠れなくなるようで、そんな時まで睡眠薬を服用していたらしい。ある時オヤジのゴルフ仲間の方からスタートホールによろよろと出てきてみんなで休ませたという話を聞いたことがある。薬が醒めていなかったのだ。
 ひょっとすると中川のあの会見は酒だけでなくて、睡眠薬の問題もあったのかも知れないと思ったけれど、総選挙前に三宅久之に酒をやめろといわれて断酒宣言したくらいだから、やっぱり酒か。
 鬱になっても奥さんには「日本一!頑張れ、頑張れ」と鼓舞されてかえって辛かったかも知れないなぁ。多分肝っ玉母さんタイプってやつかな。