ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

13年

 女房のオヤジの13回忌。お寺さんにも行かなかったけれど、みんなで「むぎとろ」で食事。最年長は95歳。ひとり暮らしのおばさん。元気さはやっぱりさすがに少し衰え気味だけれど、マンションのひとり暮らしは下手をすると一日まるまる話をしなかったりするらしくて、「元気がないんだよ」という。そりゃもう95歳なんだから元気がなくたって当たり前じゃないの、というけれど、食が細くなったとか、眠れねぇとかいっているうちにどんどん元気を取り返してきて、「あぁ、やっぱりみんなと話して少し元気が出た」という。そうそう、人と接して会話をするというのはやっぱり必要なんだよ、人のことはいえないけれど。
 うちの女房のオヤジは戦後復員してから戦死した兄貴がやっていた仕事を受け継いでそれを一代で拡げた。しかし、話を聞くとどうやら相当苦労をしたらしい。今では殆ど聞かないけれど、当時は行商までしたというのである。その頃の話をその95歳と80歳半ばのおばさんの二人が話す。そうそう、こういう話をきちんと聞いておかないとあとでわからなくなっちゃう。
 焼け残った美術館の中は冬になると相当な寒さだったそうで、美術館だから火気厳禁だったのだそうだ。しばらく経って、ようやくストーブの使用が許されたというのだから、いくら商売でも嫌だっただろうなぁ。
 そんな話を聞きながら最後に麦とろをおかわりしちゃったらやっぱり食べ過ぎだった。今日は夕飯らしいものを食べなくても終わる。
 帰り道にぽつぽつ降ってくる。天気予報を聞いていると寒冷前線が通り過ぎると明日から寒くなるという。今日が暖かすぎた。

 壊れてしまった冷蔵庫の新替品が届く。今までのものとほぼ変わらない大きさなのに、中の容量は大きいんだそうだ。冷蔵庫が上にあるのはかまわないんだけれど、一番上の段の奥なんて、わが家の連中では見えないのだ。これからは冷蔵庫のそばに踏み台が必要だぞ、これは。今頃の冷蔵庫としては大変にシンプル。運んできた黒猫のお兄さん二人はもうくたくたになっているという感じ。お疲れさん。