豪州のSydneyはもう春も深くなって初夏に近い時期になってきた頃だ。多分ジャカランダも殆ど終わりだろう。彼の地は大変に変わりやすい天候で、滞在していた頃から「今の時期の天候はどんな感じですか、着るものは何をもっていったらいいですか」という質問に一番頭を悩ましたものだ。
春ですよ、といっても朝晩は寒いし、そうかといって真昼のシャワーなんかが来るとこりゃもう夏の雰囲気だなぁというくらい。だから半袖もいるけれど、フリースもあった方が良い、という答えになっちゃって、それって一体何だよ、ということになりかねない。
今年もすでに数日前にはもう気温が40℃を超える日があったというのだから、やれやれである。Sydney辺りだと冷房なんて殆どの家がもっていなかった。最近の近代的なフラットは話は別だろうけれど。今はもうなくなっちゃっている私がいた家にはそれはそれは古い、キャビネット型のエアコンがあった。もうどうにも我慢できなくて動かすと音だけで、殆ど涼しくならない。すると、隣のイーデス婆ちゃんが「家にエアコンがあって良いわねぇ」というのだった。少しも良くないのである。
真夏の40℃を超える日の夜の寝苦しさをふと思い出すことがある。
今日は朝から曲はこれ。ピアノとベースは例の二人の日本人女性。
