ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

午後

 今日の午後は二部構成で、前半は学校時代の友達と、最近知り合ったメンバーの融合型GSバンドの初会合。一番狭いスタジオだったのでなかなか中を歩きにくい。残念ながらドラムスは仕事で来られない。先輩が作った曲を唄いますよと先輩からの了解を取ったので、早速かけてみる。判明したのは私が微妙にメロディーラインを間違えて覚えていたことでそれがなかなか治らない。不思議なのは最初の思い込みってのはこびりつくような印象が強いんだなってことだ。若い人が嫌な顔ひとつしないで手伝ってくださるのにとても恐縮する。
 遅い昼食(土曜日のこんな時間にあいていた中国人の経営するお店の茄子と豚肉の味噌炒め定食は美味しかった)をとって神田から新富町へ。有楽町で地下鉄に乗り換える。お知り合いの息子さんの婚約を祝ってそのご両親が本人たちに内緒で婚約した二人の友人に招集をかけたサプライズお祝いパーティーなんである。
 若者たちは大変に屈託のない盛り上がりで大賑わい。おじさんおばさんはそれに圧倒されて10人ほどでジャズを愉しむ。しかし、プロのMCって本当に上手いんだなぁと舌を巻く。なにしろマイクのりがとてつもなく良いのだ。自分を鍛えているのがありありだ。
 ひとつのことを成し遂げる人たちというのはなにか共通の部分がある。努力、自制ということができるというのもそれだろうなぁ。そして自分を表現する術を知っている。私が如何にいつもずるずるなのかがよくわかる。
 プロの歌手の方にこの歳になると歌詞が覚えられなくなって来ちゃうんですとお話しすると、若い時に入ったものはそうそう失われないけれど、そりゃしょうがないと慰められた。でも、あの人はきっと人知れず努力してものにしているんだろうと確信する。若い頃に努力しなかった、あるいは素直に忠告を受け入れなかったことがこうしてお釣りになって還ってきてしまう結果となることに気づくのは取り返しの付かないこんな時期になってからなのが人生というのは面白いなぁ。
 途中から聴衆兼酒呑み人に徹底。夜中近くになってようやく腰を上げて地元に戻って若者と二人で呑む。そこにおられたご夫婦と一緒になって話すうちにどこの帽子屋が良いかという話題になって肝胆相照らす。何時に帰ってきたんだろう。