ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

振り込み

 ここのところ相手がゆうちょ銀行の口座を持っているところに振り込むことが何回かあり、ようやく慣れてきた。何せ自分がゆうちょ銀行に口座を持っていないから全然親しみがなくて、相手が指定してきた口座がゆうちょ銀行というケースも殆どなかった。
 現金で振り込むしかないのだけれど、窓口に行ったらこの口座番号だったらこの紙に書いて戴いて、ATMから振り込むと手数料が安くなりますという。伝票に書いてATMなの?
 行ってみたらその紙を機械が読み取るというのだった。しかし、タッチパネルのどこを押して良いのかがわからない。そこからもう躓いちゃう。一回失敗して差し戻しの判決を頂いてしまった。
 この機械は振込先の口座番号を読んで、金額を読んで、これで良いかい?って聴いて来る。すごい。で、手数料はこれだけだから、全部でこれだけの金を入れろという。札を入れるところが口を開けている。残りを硬貨でいれるんなら「硬貨」というボタンを押せという。すると硬貨の口も開く。
 ここで逡巡する。「お釣りくれるの?かっきりの金を入れないといけないの?」この辺がわからない。慌てて小銭入れを取り出して細かいところを探したりするんだけれど、慌てているから見つからない。しょうがない、運を天に任せて百円玉を放り込む。
 しゃぁ〜、シャカシャカ、てな音がしているうちに硬貨の口が開いてお釣りの十円玉が入っている。右手からは領収書が出てくるというわけだ。やれやれ、とホッとして、後ろを振り返ると、私が機械にとりついた時には誰もいなかったのに、もう三人も並んでいる。思わず誰ともなしに「お待たせしました・・・」と謝った。
 機械は面倒くさいもんだなぁ。それにしても細かい字が見えなくなってきて、動きについて行けなくなる世代はどんどん辛い状況に合う。
 先月、クレジットカードの会社から封書が来て、何かと思ったら「法律が変わるからあんたの所得を証明できなければこの先キャッシングサービスは停止します」という通告書だ。「ついては第3週末までに証明書のコピーを送られないと終わりです」というのである。入る時は「入れ〜!入れぇ〜!」といって入れたくせにこの歳になって収入がなかったら貸さないからね、というのである。
 2006年12月13日に成立した貸し金業法改正によって2010年6月に上限金利引き下げ・総量規制(年収1/3)導入が計られるんだそうだ。
 つまり、多重債務者をこれ以上出さないようにするために多分、収入のない人に金を貸さないッつう訳だ。年収がない人だったら三分の一はゼロだ。今すぐ困る訳じゃないけれど、なんとなく釈然としない。「お前なんかに金かさねぇぞぉ〜!」といわれているような気がする。「こんな奴に金なんか貸せるか」と決めつけられたようで何とも情けない。ここから先はあっちでもこっちでもこういう目に遭うんだろうなぁと思うと、ちょっと憂鬱だ。