ほぼ足りてまだ欲 その先

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佐藤栄作 佐藤信二

 日米の両首脳が1969年に沖縄返還を合意した際、有事における沖縄への核兵器の再持ち込みについて取り決めたとされる秘密の合意文書が、当時の首相、故・佐藤栄作氏の遺品の中に残されていたことが分かった。佐藤氏の次男で元通産相の信二氏(77)が明らかにした。
Asahi.com 2009年12月23日3時2分)

 「1969年11月21日発表のニクソン米大統領と日本の佐藤首相による共同声明に関する合意議事録」と表題があり、1969年11月19日付だそうだ。
 原文は「Agreed Minute」とされている割にはフルネームの署名がされている。記事によるとニクソンが先にサインをしており、それがフルネームサインだったので、佐藤栄作もフルネームサインをしたそうだ。
 しかし、この書類が首相官邸から持って帰ってきた執務机の中にそのまま入っていたというのもさることながら、息子の佐藤信二は何故今頃このminuteを公開したのだろうか。黙ってそのまま墓まで持って行ってしまっても良かったのではなかったのか。それともその後に発見された時の自分の立場を考えたのか、それとも(それはないとは思うけれど)まだ俺はいるんだぞという存在証明か。

 今後の日米安保体制への影響について、専門家の間では、大きな影響はないとの見方が大勢だ。佐藤氏が文書を自宅で保管し、後の首相に引き継がれていなかった可能性が高いためだ。外務省幹部の一人は「引き継がれていない以上、効力はない」と言い切る。
(2009年12月23日10時00分 読売新聞)

 それは如何なものかと思う。引き継がれていなければ無効、というのであれば政権が変わった時に方針が変更されてもそれは当たり前ではないのか。そうなると普天間の問題だって、もう一度一から検討し直すというスタンスがあっても良いと思う。クリントン国務長官が駐米大使を呼びつけて言い含めるのもどうかという気がする。