ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

なんのために呑むのか

 私は実は酒に弱い。例えば缶ビール一本飲んだら即座に真っ赤になる。そこでやめればいいのに、楽しい友達といると、だらしなく時間を忘れてだべっていたくなる。だから、はしごという呑み方が全く好きじゃない。許されるならば一カ所でぐだぐだと喋っていたい。あいつは帰らないなぁと良くいわれる。だからあんまり遠くに呑みに行かない。そんなことをすると帰るのが嫌になるからだ。
 そんなにすぐに赤くなるんじゃ、そこから先は呑まないのかといったらそんなことはない。友達が、あるいは呑みパートナーがいる限り呑んでしまう。そこが意地が汚いのである。一緒に呑んでいる人に悪いと思うし、なぁんだ、あいつは帰るのか、と思われるのがいやなんである。だから、全く話の合わない奴が含まれているといじいじしながら離れるチャンスを窺っていて、自分からすくっと立って「じゃ、お先に!」とやれない。だからこれまでに随分いろいろな人を終電間に合わず難民にしてきたのではないかと思う。まったくもって迷惑な話だ。
 何十年もいっていた場所では必ず最後の客になる。みんなが帰るのを見送って、そこからようやく立ち上がる。しょうがない人生だなぁと思うこともあるけれど、そのおかげでこんなにいろいろな人に知り合うことができたんだから良いじゃないかと、抗弁している。