こうした街にやってきたときには、雰囲気を捉えておいて、一歩裏町に入ると時として面白いものに出会うことができるのはどこの街でも同じなんだろうか。
今日はあの愚かな指導者とともに歩むとどこに行ってしまうかわからないというその典型ともいうべき戦艦「ヴァーサ」の見学の帰りに、すぐにバスを降りて、裏道を歩いているうちに遭遇したのは昔の王室の厩舎というものだった。どうやら普通の日の普通の時間だと今は博物館になっていて見学ができそうだけれど、これが壮大な建物だ。何しろ最初に気がついたのはとてもユニークなタイル張りの煙突だった。通りかかった妙齢のご婦人にこの建物は何でしょうとお伺いして、初めて「stable」という単語を知った。この街に限らないのだけれど、北欧ではほぼどこにいっても英語が通じる。今までこんなことになっているとはつゆとも思わなかった。
