ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

TBSテレビ

 昨日の朝のTBSテレビの、もうすでに賞味期間が切れかかっているみのもんたの「アサズバ」が大胆にも民主党川内博史森ゆうこをゲストに招き、毎日新聞論説委員与良正男、TBS解説委員・杉尾秀哉、日大教授・高木美也子というところ(もうひとりいたけど、どうでも良いや)を相手にして小沢一郎のいわゆる「政治と金」論議をした。
 なにしろこの番組は日本のマスコミの政治報道の典型を示しているという点では日本テレビの「ゼロ」だかなんかと双璧・・あ、いや、フジサンケイの「新報道2001」、あれ?よみうりテレビ辛坊治郎の番組もあるし・・・ま、良いや、とにかく日本のマスコミはどれもこれも日本国民に真実を報道する努力を全く放りだしておって、この番組も全くそうであることをその場で暴露してしまった。
 とにかく小沢一郎はなんで国会の政治倫理審査会に出席して国民の前に真実をつまびらかにしないんだというのが趣旨なんである。誰が言い出したのか忘れたけれど、西松建設からの金はどうなっているのかと訊ねた。そこで森ゆうこが言い始めた。あの裁判はもう既になくなっているのを知らないのかと。
 すると、対峙していた4人のコメンテーターは口をつぐんだ。西松建設からの実態のない政治団体を経由しての政治献金とされていたものは、裁判の過程で実態がある政治団体だということが判明したので、検察の容疑がなくなってしまったので、取りやめとなってしまったのだというのだ。ここにいたみのも含めた5人はこのことを知らなかった。それ位、この事実は報じられていない。私も知らなかった。
 つまりこの番組も含めてマスコミはこの事実を取り上げることもなく、小沢一郎の「政治と金」というイメージだけを思いっきり膨らますだけ膨らましているということで、「AB蔵」のように微に入り細に入り報じることをしていないのだ。どっちが大事かといったら小学生でもわかりそうなことだというのに、彼等は酔っぱらいの喧嘩にかまけているのである。
 民主党党首の菅直人もわかっていないのだけれど、民主党代表選で小沢一郎が彼の政治資金については必要があればいつでも国会で話すといっていたじゃないかといっているけれど、あの時点では検査審査会議決による強制起訴が決定していなかった、というよりも話になっていなかったのだ。今は、第五検察審査会が実存するのかどうかという点が明確になっていないけれど、議決されて彼は起訴されることが決定しており、裁判にかかることが決まっている以上、他の場において自己の立場を主張して良いのかといったら、それは平等の見地から許されるべきではないだろう。
 そんなことも理解できないまま、小沢一郎にかけられているといわれている容疑が一体なんなのか、そしてそれはどういう観点から問題なのか、あるいは問題になり得ないのか、全く報じていないし、稚拙な番組の中で本人欠席のままの裁判まがいな一方的断罪をしていることを直ちに深く反省するべきなのだ。
 これをきっかけにこの番組が小沢一郎の、いわゆる疑惑というものがどんなものであるのかをつまびらかにするのであれば、立派だということができるけれど、多分面子にこだわってそんなことをすることは期待できないだろう。毎日新聞もTBSも観察町からのリーク情報源を失う可能性がある、とびびってしまうんだろう。
追記:思い出した。コメンテーター諸氏は「政治倫理審議会は、法律を論じるんではなくて、"倫理”なんだ、問題は倫理なんだ」とまで云ったのである。え〜っ!今まで誰か、そんなこと云ってたっけ??なんである。