どうしてあの男が三回も東京都知事に当選してしまったというのだろうか。思慮深い男なのかといったら、全くそんなこともなく、あんなくだらない小説を書いたくらいで「小説家」と呼ばれ続け、「フランスのヌーベルバーグのさきがけとなり」とヨイショされても「そんなことはない」と否定することもない鉄面皮の大バカヤロウが、である。
人を平気で軽蔑した発言を次から次に口にするような無神経な男をどうして支持する人間がいるのだろうか。こんな男を首長として戴いて平気でいる、そんな人びとに、この東京という街は充ち満ちているということなのか。
《写真:あの男が喜びそうな大日本婦人会綱領が河合神社に貼ってあったぞ。》