もう昔着ていたスーツやジャケットが古びてきているだけではなくて、体型がぶてってしまって着られなくなったものもいくつもあって、どんどんヴァリエーションがなくなってきた。夏なんて、こんな季節の国でジャケットやスーツを着るのはバカだよと豪語していたのだけれど、どうしてもそれを着ないと入れてくれないというようなところに行く時にはすぐさま降参してしまう。
ところが昔気に入ってきていたようなものをそのまま着たいのだけれど、それを売っていない。袖が長かったり、胴が絞ってあったり。先日もこの悩みを某ブランド洋服店で相談したら、シーズン前にご注文いただければ全く既成の生地デザインであわせます、しかも既製服と同じ値段で、ということを教えて貰った。しかし、そこの既製服は安くはない。
そこで、私のような団塊の世代が定番として安心して着ていたジャケット類を売っている国産のブランドの某有名デパート売り場に行ってみた。そこに私よりは幾分若いけれど、ほぼ同じような世代の店員の方がおられたので、昔のようなものを捜しているのだけれどそれがあるのか訊ねてみた。こういう素材でこういうデザインの、と話すだけで、あちらさんもすぐに呼応してくれて、わかってくれた。ここでもやっぱりシーズン前に問い合わせて貰えれば、素材についてもう入手できないものもあるけれど、既製服値段+2000円で作ることができるというのだ。なるほど、聞いてみなくてはわからないものだ。それなら、来年はそんなつもりで考えて見ようかなぁという気になりつつある。
（内緒の話ながら）当時は友だちから融通して貰ってファミリー・バーゲンにまで潜入したものだった。
