ほぼ足りてまだ欲 その先

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移動

 朝からトラムに乗って郊外の大霊園に向かう。そんなところに何しに行くのかというと、超有名人の墓がある。もちろん最初からそんな具合になっていたわけではないのだろうけれど、中心街を整備するときに、あった墓地を移動し、そして音楽会の有名人を一堂に集めたのだそうだ。32Aというブロックにそれがあるというので、10人ほどでやってきた。一緒にトラムから降りたおばさんが入り口の管理人のところに寄って何事かをいいながら机の上にコインを置いた。すると係の人が何事かをこれまた言いながら、奥から取り出したのはオレンジ色をしたプラスティックのじょうろだった。つまり日本でいえば墓地の桶というわけだ。正門の横には何軒かの花屋さんがあり、鉢植えの花や、蝋燭なんてものを売っている。その外側には墓石やさんがあって、その辺は日本の霊園と同じだ。
 見つけたところには、モーツアルト(単なる祈念碑に過ぎないそうだ)、ベートーベン、ブラームス、ヨハンシュトラウスのお父さん、息子等々。私たちは朝一番でやってきたけれど、帰り際には何組も日本人グループがやってくる。日本人グループは相手が日本人だとわかってもほとんど挨拶はしない。
 これまでご一緒していた方たちは今日の昼のフライトで飛び立っていった。そこから私たちは小規模ホテルに移動をした。何しろこれまでいたホテルは自分でとったらとんでもない金額になってしまうのだ。小さいホテルはど真ん中にあるのだけれど、交通手段の主流であるトラムの利用としてはそんなに便利ではない。しかし、今回は真ん中から逸脱するところまで出かける気がほとんどないからこれで良いということだ。