ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

デート

 長野県に暮らしている友だちがお母さんの手術で実家に帰ってきているというので、東京駅八重洲側で合流してデートをした。取り敢えず「京すし」で握りを食おうじゃないかと店に行くと、まだ11時40分だというのに、カウンターは一杯。端っこが空いたばかりだったそうで、二人でそこに座って積もる話をやりとりしながら、ワイルド・ワンズの鳥塚繁樹がいうところの「日本一の鮨」をじっくりと味わったのである。先月はここに3回きた。何回来ても旨いものは旨い。と思ったら昼飯時にほぼ毎日通ってくる人もおられるのだそうだ。参った。
 彼が京橋に来た理由にはもうひとつあって、INAXギャラリー銀座で開かれているモデルカー製作者の作品展示を観るというもの。あそこのギャラリーは入場無料で、なかなか面白い展示をやるものだから、油断も隙もない。今回のテーマは「凝縮の美学 名車模型のモデラーたち 展」というもので、斎藤勉、酒井文雄、高梨廣孝、濱上晴市、水野秀夫、山田健二という錚々たるモデラーの方々なのだそうだ。
 ある方はバルサ材のみを用いて貼り合わせ、削りという手法。ある方は型から作って金属板を曲げていく。またある人は型を起こして鋳造する・・・。こうなるともう素人の仕事じゃない。 こういうことをこつこつとやることのできる方々というのはどんな生活をしておられるのだろうか。どんな部屋でこれをこつこつやっておられるのだろうか。酒を呑むのだろうか。吞むとどんな話題を話されるのだろうか。私の場合はこんな人間的なバックグラウンドばかりに興味が行く。
 京橋界隈をうろついていたら当然八重洲ブックセンターに入ることになる。今日はちょっと収穫があり。

私の父はノーノーボーイだった―日系人強制収容に抵抗した父の記録

私の父はノーノーボーイだった―日系人強制収容に抵抗した父の記録

 昨年出ていた本だそうだ。著者は明星学園高校の教諭。著者の父上が日系二世で幼くして日本へ帰国。1928年に15歳にして再び渡米。戦争中の強制収容所でのいわゆる「忠誠」テストで、米国に対する忠誠を否定した人たちが集められたツールレイクの収容所に移され、戦後すぐに強制送還されたそうだ。お父上の過去を調べて書いたものの様だ。珍しく横書き。

 東京新聞の連載を単行本化した2006年の同名書の文庫版。

外交回想録 (中公文庫)

外交回想録 (中公文庫)

 1978年刊のものの文庫?

 そうそう、文庫といえば、こんなものも文庫になって出ていた。