ほぼ足りてまだ欲 その先

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どうしてこれがトップ?その2

 こっちはトップはトップでも企業のトップの話。
 どうやらオリンパスのトップ人事については英国人社長が菊川会長らの企業買収に関する疑惑の金のやりとりを知ってしまったが故に更迭されたことが事実のようである。
 マイケル・ウッドフォード前社長が語った内容を見ると、とんでもない金の流れがあるようだ。この社長人事の怪しい動きに対応して株価が下がり続けているらしく、それが菊川剛会長兼社長が今回更迭された理由のひとつと説明されているらしいけれど、企業買収に絡む金の流れについては何も語られなかったようだ。
 高山修一新社長はその疑惑については「今後設置する第三者委員会の評価を待ちたい」としているそうだ。
 また、第三者委員会だ。九電の不遜会長じゃないけれど、第三者委員会を構築して時間を稼ぐという作戦がまず見えて来ちゃうぞ。
 トップだけが掴んで動かした巨額資金は一体どこへ流れたのか。折角新機軸を出してきているカメラ製品群でありながら、すっかりこれをぶち壊した形である。本当のところが果たして解明できるだろうか。

 日経新聞が報じた会見の一部。

Q:マイケル・ウッドフォード元社長が過去の買収が不適切であると取締役全員に指摘した。内容を精査すべきではなかったか。
A:内容を十分に検討する時間がなかった。ウッドフォード氏から菊川剛会長(当時)らへの辞任要求があったので、(ウッドフォード氏の解任を)優先した。ウッドフォード氏は取締役でありながら、社内の機密情報を開示してしまったことについて大変な憤りを感じている

Q:ウッドフォード氏の解任に賛成したのか。
A:解任に賛同した。理由は独断専行の行動。それと私だけでなく私の部下に対しても極めて強いどう喝があった

Q:ウッドフォード氏への法的措置は検討しているのか。
A:「現在発表できる段階ではない」

Q:株価の低迷でTOB(株式公開買い付け)をしかけられる可能性が出ている。
A:「TOBなどの話は聞いていない。その心配はないと思っている。株価の低迷に対してやれることは、会社のガバナンスの問題をクリアにすること。それ以上に現在の事業が極めて健全であることを示すことが重要だ。開発やブランドへの投資をしていくことで、株価の低迷を払拭していきたい」
(日経電子版2011/10/26 21:11)

 ロイターの報道では捜査機関が動いているという。

オリンパスが過去に行ったM&Aをめぐっては、米連邦捜査局(FBI)が実態について調査を開始したことがロイターの取材で明らかになっているほか、解任されたウッドフォード氏は、英国の重大不正捜査局(SFO)や日本の証券取引等監視委員会にも状況を説明したことをインタビューで明らかにしている。
(2011年 10月 26日 18:25 JST