うちは午後7時に「戴きます！」といって夕ご飯を食べる習わし。だから、当然ご飯を食べながら見ているテレビはNHKのニュースということになり、（私は晩酌というものを一切しないので）何か果物を食べているのは7時半頃になる。
昨日のNHKの午後7時のニュースのトップは震災で多くのエスカレーターが、エスカレーターごと外れて下に落ちたのが判った、という内容だ。なぜかというと、両端をしっかりと上下のフロアーに固定するといざという時の揺れの中で、遊びがなくて変形破壊されるから、どちらかのフロアーとの接点がルーズになっているのだという。イーオン・グループではそのルーズになっている接点をワイアーロープで結ぶことによって、今後はこれを防ぐ手だてとした、という内容だ。
今時、なぜこの項目がトップ・ニュースなのか。
なぜ、ユーロ危機の問題ではないのか。なぜ、日比谷の野音での集会、銀座地域でのデモが行われたTPP反対運動ではないのか、トルコの地震ではないのか、政府機関へのサイバー攻撃ではないのか。
一体何を隠そうとしているのだろうか、どこから視聴者（=国民）の目をそらそうとしているというのだろうか。
次のニュースの項目が出る旅に「こっちの方が重要じゃないのか」とそれが気になって気になって、折角ぷっくり太った秋刀魚の塩焼きを無条件に楽しめなかった。ところでこれってどれくらい放射能汚染されているだろう？といったら連れあいが「北海道産だから大丈夫」という。信じているところが健気である。
