ほぼ足りてまだ欲 その先

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新宿へ

 久しぶりに(多分先月の17日が最後)新宿へいって保阪正康氏の話を聴く。今月からは辛亥革命について語っておられて、私が今まで気がついていなかった部分である。孫文という人が日本と縁があったのは僅か10年間ほどにしか過ぎないのに様々な人と縁を持っていて、何が何でも援助するぞという人たちに数多く遭遇しているのが不思議といえば不思議。人間性が豊かなのか話がうまいのだろうか。
 人に好かれる人というのはとてもマメな人が多い。ちょっとしたことでも連絡を取るし、それもなにかといってはやりとりしているのをみると感心してしまう。それはなぜかというと、自分が本当に義理人情に欠ける人との付き合いしかできないからだろう。私は自分の周りの人間に較べたらそうでもないけれど、外国に出掛けるチャンスは多かった方なんだろうと思うが、そこで知り合った方々と縁を持ち続けているのかといったら全くそうではない。カード一枚ですら途切れがちだ。そんな人間にいざという時に援助しようと思う人はまずいない。しかし、孫文を支援した人といったら政治家、思想家、事業家、やけに多くの人たちが関わっている。なんでだろうか。
 新宿の元の小田急2階にビックカメラがある。あがって例によって長大ズームつきコンデジを見た。Panasonicのものはやはりシャープな気がする。それでも画質の点からいったらやっぱりデジタル一眼レフに勝てるわけがない。しかし、金額がはりすぎる。今のズームコンデジと同条件にデジタル一眼レフの道具を揃えたら、入門機でもレンズを入れて20万円くらいしてしまうわけで、てんで話にならない。
 しかし今や若い女性を中心にこの趣味の世界のハードが売れていると聞くと、世の中どこが不景気なんだろうと考えてしまう。それはやっぱり中間所得層が崩壊していると見るべきなんだろうか。
 そこに歳の頃なら私より上と覚しき女性が誰かに書いて貰ったようなメモを片手に、平日で暇を持て余している店員にいろいろ聞いている。その人が私が見ていた長大ズームコンデジをまとめて置いてあるテーブルに来て質問している。「で、この中ではどれが良いの?」随分具体的な質問である。私もそれを知りたい。すると店員の答は「どれもお好みですねぇ、しかし、画質としては一眼にはかなわないです」というんである。
 そんなのは私も知っている。絶対にFUJIFILMのハードよりはPanasonicのハードの方が進んでいそうに見えるんだけれどなぁ。その人が逡巡しているのを横目にFZ-150をためすすがめつ見ながら、「デジイチに長いレンズつけて歩くのはとてもできませんのでねぇ、いずれにしろ画質では劣りますけれど」とおずおずと申し上げる。するとその女性はなんとも簡単に「そうね、やめたわ、やめた、やめた」と宣言するのである。
 私、客をひとり追いはらちまったのだろうか。
 昼飯にこの前話題に出た「ゆで太郎」でうどんを食べたいと思ったのだけれど、どこにあるのか見当がつかない。私が知っているのは八丁堀と御徒町でしかない。しょうがないからと有楽町まで出て天久利にいく。どう「しょうがない」のかがよくわからない。
 天久利は椅子があるのだから立ち食いとはいわないのかも知れないけれど、普通の立ち食いとは違う。なにしろ高齢の方ばかりだけれど、店員さんが3人も4人もいる。天ぷらはその場で揚げている。常連が多くて、店員さんと良く挨拶を交わしている。かき揚げうどんを食べるのだけれど、具が大きいというか、大きく切った玉葱が目立つ。大きな玉葱のかけらは天ぷらの中にあると、水分が豊富で、つまり水っぽくなる。 難しい。
 ついでに新しくなった阪急MENSに行ってみる。案内板を見て全部の店舗名がカタカナなのに舌を巻く。地下の伊東屋+United Arrowsに行ってみる。伊東屋はカタカナでは書いていないが、近年のあの店のことだからそのうちカタカナになるかも知れない。
 7千歩しか歩いていない。