ほぼ足りてまだ欲 その先

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原発事件とコスト

 すっかり大バカヤロウの集まりであることを露呈した。

 国の原子力委員会の「原発核燃料サイクル技術等検討小委員会」は25日、福島第一原発事故を踏まえ、原発で重大事故が起きるリスク(事故リスク)をコストに反映させると電力1kw時あたりの原発コストは最大1.2円上昇するとの試算で合意した。(東京新聞 2011年10月25日 夕刊)

 NHKが昨日の夜の7時台ニュースでこれを報道していた時に、私は夕食を食べていて、思わず箸で持っていた刺身を取り落としそうになった。まだ、こんなことを平気の平左でまともな顔をして語っているのかと思うと、この国は本当に終焉を迎えつつあるなぁという感想を持たざるをえない。
 この数字の中には除染費用を含んでいないという笑い話である。つまり、彼等は放射能に汚染された国土はそのままで良いんだという考え方だということになる。ま、今の東電のスタンスと同じだってことと理解してもいいかもしれない。「し〜らね」というスタンスである。
 原子力資料情報室共同代表の伴英幸・小委員会委員は損害費用を48兆円と独自に試算、この値だと上昇分は12円に上ると指摘しているんだということは書いておかなくちゃならない。
 小委員会は政府のエネルギー・環境会議などにこれを報告するというのである。話にならない。

委員会委員