ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

放射線量

 岩手県宮古市から震災瓦礫処分を東京都が受け入れて先日その第一陣が到着した。テレビに映し出されるのは宮古でも、東京到着後も職員がサンプルを取り出して放射線量を測定している姿だった。テレビのニュースで報道される時は「基準値には全く達していない」という表現だった。
 その「基準値」は福島第一原発の事件があってから、一気に何もかも引き上げられたことを憶えている。これは全く変な話で、それでは基準値というのはなんだったのか、全く意味を持たないということを表している。だから、ここで繰り返されている「基準値には達しておらず、直ちに健康に影響を及ぼすものではない」という決まり文句を直ちに信用することはできない。
 これが信頼できる情報であるのであれば、なにゆえ報道陣に対して「独自の放射線測定を禁止」しなくてはならないのか。問題がないというのであれば、誰がいつ測定をしたいといっても何ら問題があるわけがない。こういう態度が国民の信頼を得ることができない要因である。「絶対大丈夫」だといって実は全く大丈夫ではなかった「狼少年」政府を持つ国民の悲しさである。
 それを「傷みをなぜ分かち合うことができないのか」「震災直後にみんなで支え合おうといったのはどこへいったのか」といった論調でこの瓦礫の拡散を疑問視する声を封殺するのは、はなはだ愚かというしかない。まさに元不良小説作家の都知事がいった「そんな声には黙れといえば良い」という発言が如何に無謀で暴力的かということである。尤も彼は東京ガスの工場跡地の土壌汚染を無視しようとしているスタンスにある無知蒙昧の輩である。
 暴力的な無知ほど救いがたいものはないのだ。
 一説には0.35ベクテル/時の数値が計測されたという噂がある。

111107 東京電力の記者会見でなにゆえこの瓦礫処分を東京電力の子会社、「東京臨海リサイクルパワー株式会社」が受注するに至ったかについて、平等党の田中昭が質問をした。しかし、東京電力は「本件に関しては、質問があれば東京都、あるいは東京臨界リサイクルパワーに直接質問をして下さい、この件に関する田中の質問はこの会見の場にふさわしくない。これで打ち切る。平等党関係者は今度会見に入ることを禁止する」と通告、会見を打ち切った。
 東京電力は東京臨海リサイクルパワー株式会社の95.5%の株式を保有している。殆ど子会社というよりも一部門といっても良い。平等党がどんな発言をこれまでしてきたのかは全く知らないけれど、本件に関しては明らかにフェアという概念からはかけ離れており、東京電力のスタンスについてはあまりにも疑念が募る。
 東京電力はなにが背景にあってここまで強権的なのだろうか。
 平等党の田中昭はそれ以前に、福島第一2号機の再臨界ではないかという問題で中性子の測定に関して東電・松本がそれ以前に行っていた言い逃れを追求して、謝らせたことがあり、東電にとっては田中昭は眼の上のたんこぶであっただろう。だからといって、強権的に記者会見から排除するという姿勢は大いに問題である。
 本件に関しては大手マスコミは全く報道していない。していないから東電が依然としてこのような態度を保持し続けていることを一般市民は知るよしもなく、 原発がなくては日本の産業は空洞化するという経団連の恫喝に怯えている。