東電の現役社員が杉並区の区議会議員になっている。本日の東京電力の記者会見によると東電自体が関与しているわけではなくて、社員が勝手に議員になっているのだから、質問があるなら本人に直接してくれというスタンスである。会社としては現役社員が議員になることについては制限していない。だから議員に東電が報酬を提供しているかしていないかについては答えるスタンスにないという。
それはおかしいのであって、こういう人間は東電の社員か社員ではないのかという点を認めれば、それは当然報酬を支払っているということにならなくてはおかしい。そうでないと社員に報酬を支払っていない雇用者だということになるからだ。すると、この議員は会社からの給料と議員としての歳費の両方をえていることになる。
となると、それぞれの領分を超えた経費を混在して歳出している可能性がある。この部分についてだけでもつまびらかにする必要があるし、その議員の選挙活動についていかなる体制で行われてきたのかについても明白にする必要がある。
しかるに、大手マスコミはここをどう調査しようとしているのか。全く何もしていないようにしか思えない。なぜなら何も報じられていないからだ。
当然自分が所属して報酬を得ている団体・企業について有利な政治活動を行う恐れがあると考えるのが世の中の普通なことではないだろうか。イヤ、まさにその通りである。
こんなふざけた態度をいつまで東電にとらせるのか。
また、統合本部での記録についての質問が出た。これに対して東電の松本の回答は、本部の記録については本部に聞けというもので、東電側の出席者がそれぞれ自分のメモはとっているだろうけれど、それを元に再構築する気は全くないと言い放つ。