ほぼ足りてまだ欲 その先

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銀座にペット

 去年から、というかその頃からtwitterをやるようになったから気がつき始めたのだろうけれど、週末になると必ず銀座の歩行者専用時間(歩行者”天国”といういい方がむかつくので使いたくない)に犬といわず猫といわずペットをこれ見よがしに連れてくる飼い主がいて、実に不愉快極まりない気分になっている自分に気がついた。
 別に飼い主がペットをどこに連れて行こうと構わないけれど、彼らの気持ちが気持ち悪いのだ。うん?ちょっとよくわからないのだけれど。
 なんでも良いから「きゃわい〜!」といってこうしたペットに繋がることによって自分が「きゃわいい」と見えるだろうと願望している軽薄なる神経の持ち主というのはどこにでもいる。いや、これは女性だけに限られた話ではないだろう。しかし、特に女性は、男性から純真で無垢で罪のない存在として良く評価され、認められるだろうという期待値として無意識のうちに意識させられるのだろうことは想像に難くない。
 だから、ペットをこれ見よがしに連れてくる連中の術中に嵌る。「キャワイィ〜!」の嵐となり、何人もが携帯電話をかざして写真に撮り、それを発信する。見よがし連中の思う壺なのだ。これで二重に私がいらつくわけだ。見よがし連ときゃわいぃ連に。
 双方に共通するのは「見て!見て!」意識だ。誰でも良いんであって、見てくれる人がいればそれで良い。だから、ペットが気持ち良いか、快適か、余計なストレスを感じることなく暮らせているのかという観点は全く度外視されている。彼らはそのペットたちが病気になったらどうするだろうか。毛が抜け落ちて老いさらばえたらどうするのだろうか。「きゃわい」くなくなったらどうするのだろうか。
 すると彼らは人間に対してもそうなんだろうか。それとも人間から注目されない分を彼らを対象にして注目されたいのだろうか。
 こういう点においては人間も他の動物とほぼ同じだといって良いだろうか。異性の目を引くために一生懸命努力をする。ただ一つの違いは人間は四六時中それができるということか。