明治の粉ミルク「明治ステップ」から最大で30.8Bq/kgの放射性セシウムが検出されたと発表された。
正確にいうと、食品衛生法に基づく乳児の飲用に関する暫定規制値（牛乳・乳製品で放射性セシウム134および137の合計値200Bq/kg）以下の22〜31Bq/kgであり、毎日飲用しても健康への影響はないレベルであるとされているのだけれど、回収して、交換するとしている。どうも、自社の検査では数日前に判っていたらしいのだけれど、公表されず、市民団体によってこれが喚起されたらしい。
原料は脱脂粉乳で、3.11以前に春日部の工場で生産されたものであって、原料がセシウムによって汚染されていたものとは思えず、本日19時のNHK総合テレビのニュースによると換気で取り入れられている空気中に含まれていたものが混入されていると思われるというニュアンスだった。
つまり、東電、経産省各関係者、民主党内閣が公式に認めている放射能汚染状況なんてものは全くのお為ごかしのようなものであって、その当時には相当に放射性汚染物質が拡散されたことが確実で、私達は3月の事故以来、「直ちに健康に支障はない」という言葉で放置されていることがいよいよ明らかになってきた。つまり、だからこそ、これは「事故」に終わらずに「事件」であると主張する所以である。
これでは一斉避難か、自主避難かなんてことはもう問題外で、すでに遅きに逸している可能性が大である。それにしてもこの事件にしても、オリンパスの大規模粉飾決算にしても、なにゆえ逮捕者がひとりも出ないのか。オリンパスの方は逮捕者が出るのは時間の問題だけれど、多分闇の世界やそこも繋がる政界への資金の流れまでは追求できずに終わるだろう。しかし、福島第一原発事件はどうなるだろうか。逮捕者が出るとしたら、津波の仮装計算結果を知りながら手を打たなかった当時の現場責任者レベルで終わる可能性が高い。なにしろ司法の世界にまで「原発村」は人材を配置しているというのだから。
こんな時に野球チームの人事権で大型訴訟だと騒いでいる「主筆」の愚かさに早く讀賣は気がつくべきだろう。裸の王様には早く「裸だ！」といってやれ。
（追加修正）「市民測定室「TEAM二本松」の測定によりセシウムが検出され、共同通信社の記者が動いた」とtwitterのタイムライン上ではいわれています。
