ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

ニュース映画

 私が子どもの頃の映画館といったら毎週毎週新しい映画が二本封切りとなるというとんでもない状況だった。私の行きつけの映画館は東映の封切館で、ほぼ毎週といっていいくらいオヤジと日曜日の夜に時代劇を見に行った。そしてニュースを映像で知るのはこの時のニュース映画だった。ラジオでしかニュースを知らないのだから、それが映像を伴ってみられるのは大変に興味深かった。当時はやたらと台風被害のことが多かったように感じるのは自分が幼かったからの恐怖心からだろうか。
 ところでNHKは戦争直前から戦後直ぐまでの「日本ニュース」をウェブ上で公開している。驚くべきは天皇が映る時にはタイトルに必ず「脱帽」とスーパーがついていたことだろうか。椅子に座ったままで見ていて良かったんだねと思わずいってしまいそうになるくらいの理解できない言葉が羅列されるナレーションはちゃんとNHKがテキストをつけてくれている。これは興味深い。
 1945年9月の東久邇宮の演説なんぞは興味津々である。

1945年11月の258号の中のナレーション
軍閥官僚の思い上がった暴挙は、我々国民をかつて無意味な戦争の矢面に立て、日常生活を窮乏のどん底に陥れてきました。しかし戦争が終了し、私たちの日常生活には今や希望の曙光(しょこう)が訪れて来たのです。」
 はなはだ残念ながらこの頃の反省も虚しく、今もまたこの国は「財界・官僚の思い上がった暴挙」に晒されておりまするぞ。

 日本ニュース → こちら