ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

新宿

 先週の火曜日は頭痛が続いていたものだから休んでしまい、今日は今日とて巷では福島から東京に向かって放射能が降り注ぐぞという情報が走っているものだから出るのをよそうかと思ったのだけれど、いくら何でもというので、とにかく地下鉄ばかりで、外にでるのはいえと駅の間だけというルートをたどって行ってきた。雨が降るといっていたけれど、どうも降るような降らないような、ちらちらするようなしないような案配で、ただただ寒かった。
 出席者もやはり随分少ないけれど、話はずんずんと腑に落ちてくるのであっという間に時間が経った。こういう環境に自分を置くと、それまで思うこともなかったことが発想されてくるらしくて、そうだと思いついたことがあるのだけれど、その実現性がどうかという点ではどうも逡巡しそうだ。
 小田急ハルクのビックカメラでシュレッダーを見に行った。どれほどの耐久力があるのかわからないけれど、安くて小さいものでは5000円くらいからありそうだけれど、さすがにそれ位のものではストレスがたまりそうな気がする。なにしろシュレッダーというと事務所にあった大型の強力なものしか思いつかないから、家庭用というのは結構ストレスになることだろうと予測ができるというものだ。
 新宿東口三越に入っているジュンク堂が3月いっぱいで閉店になるという記事を読んだので、今日は西口のBook1st紀伊国屋もパスしてジュンク堂に行く。 ここの在庫は本当に見上げたものだというほどにある。嬉しくなるほどなのだけれど、それを片っ端から入手するほど懐は豊かじゃない。今度のジャンボで5億円でも当てたら片っ端から篭に入れて歩いて上げようとは思っているけれどね。それにしてもどうしてこの店を閉めなくちゃならんのだろうか。そこここに座ってしっかり自分の本だという感じで読みふける人たちばかりだからなのだろうか。中には若い女性を連れてきて数冊を抱え込み、大声で指示を出しながらメモっている中年男、なんてのまでいるわけで、これじゃ、本が売れずに(確かにキャッシャーはガラガラだぞ)潰れちゃいそうだからなのかなぁと思ったら、なんつうことはなく、 新宿三越は現在のテナントを全部出して、丸々ビックカメラに賃貸することになったんだそうで、全館上げての閉店セールである。とはいっても多店舗展開している店ばかりだから、そんなのはほんの一部の商品に過ぎないのだけれど。ということは紀伊國屋書店の隣のビックカメラは当然無くなるわけで、あそこに何が入るのだろうかというのも気にもなるし、小田急ハルクのビックカメラはどうするのだろうと気にはなる。

検証 福島原発事故・記者会見――東電・政府は何を隠したのか

検証 福島原発事故・記者会見――東電・政府は何を隠したのか


 著者の日隅一雄と木野龍逸はフリーのジャーナリストで、東京電力の記者会見では欠かすことのできないメンバー。今や東電の会見はustreamや岩上安身のIWJなんかの画面で見るとガラガラで、クラブ記者は出ていないんじゃないかというくらい。それでもフリーの人たちは根性で出席し続けている。
 あれからもう既に11ヶ月が経過していて、下手をすると当初東京電力はなんといっていたのか、保安院は誰がなんといったのか、安全委員会はどうしていたのか、なんで統合会見がなくなってしまったのか、といったことを全部忘れてきてしまいそうで、この本を読むことで再確認ができる。東電が夜中にシレッと汚染水を放流すると会見で一方的に発表した時に、本気になって怒りまくっていた日隅を私は忘れない。
 東電の終始一貫変わらない上から目線の姿勢をどうしてマスコミは追求しないのか。もちろんこれまでスポンサーとして美味しい目を見せて貰っていたからに相違なく、今私達が頼りにできるのはこうしたフリーのジャーナリストの活動でしかない。週刊金曜日といい、それぞれのフリーの人たちといい、本当に僅かで微力だけれど、支えていかなくてはならないと思う。もう新聞・テレビは私達の味方ではないことが明らかなのだから。

数学に魅せられた明治人の生涯 (ちくま文庫)

数学に魅せられた明治人の生涯 (ちくま文庫)

 保阪正康が1976年5月に講談社から刊行した「ある数学狂の一世紀 幻の定理に憑かれた男」の改題・加筆訂正版。30数年も経ってから文庫化される理由は一体なんだろうか。
 この本を開いて直ぐのところにこう書いてある。

本書をコピー、スキャニング等の方法により無許諾で複製することは、法令に規定された場合を除いて禁止されています。請負業者等の第三者によるデジタル化は一切認められていませんので、ご注意下さい。

 如何にも最近の出版物らしいひと言である。