NHKの「BS世界のドキュメンタリー」の再放送で「The King's Speech-Revealed (邦題:ジョージ6世の親友〜ライオネル・ローグの足跡〜)(英国 Bedlam Productions 2011年制作)」を見た。昨年の7月28日の放送の再放送。
昨日の同じ時間にはもう一本のドキュメント「The Real King's Speech (邦題:実録 “英国王のスピーチ”)(英国 1212 Productions 2011年制作)」の再放送があったのだそうだ。
2本のうちの1本、「The King's Speech-Revealed」のそれも途中からしか見ていない。ジョージ6世の吃音セラピーを施し、生涯ジョージ6世を支えたLionel Logueは豪州・アデレードの生まれでWW-I戦後復員してきても戦争神経症で苦しむ退役軍人のセラピーに携わってから頭角を現したのだそうだ。
Logueの孫のマーク・ローグが関係する家族、祖父に吃音治療を受けた本人、映画の脚本家、といった人たちを訪ね祖父の足跡を辿るというドキュメントだった。
本物のジョージ6世は映画で演じたコリン・ファースに比べるともっと痩身でやはりといっては何だけれど、神経質そうな気配を漂わせた人である。Lionel Logueを演じたGeoffrey Rushはオーストラリア映画「Shine」でアカデミー主演男優賞を獲得した俳優だけれど、本人も豪州クイーンズランドの出身である。
「英国王のスピーチ」を見た時にはGeoffery Rushのことは何も知らなかったけれど、なかなか癖のある演技派で一筋縄ではいかなさそうな役者だなぁと思ったけれど、なるほど、彼の略歴を見てみると相当な役者であることがわかる。
ジョージ6世とLionel Logueのつながりは彼らが死ぬまで続き、それまでの間にも交換されていた書簡を孫のマーク・ローグが追いかけていくが、映画にもまして、このドキュメントで知った彼らのつながりは(ひょっとしたら美しく作り過ぎかもしれないけれど)感動を覚えるものである。
Lionel Logueの手記についてこの映画の脚本家が言及していたのだけれど、それが何という書物なのか特定できないでいる。どうやらそれは出版された書物になっているわけではなくて、多くの残された資料のことを指しているのだろうか。
脚本そのものは出版されている。
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