ほぼ足りてまだ欲 その先

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責任をとれ

 確かどこかで、官僚というものは身分が保障されていて、彼が過去に担当した案件が担当者たちの不見識によって間違いだったとわかった時でも責任をとらなくて良いのだ、と聞いたような気がする。
 たとえば介護保険制度の要介護認定の仕組みが間違っていたものだから、実際に介護の手がどうしても必要なはずの人がそのように判定されないという状況にあって、5年後の見直しでようやくそれが改正されたとして、それまでの5年間に認定されなくて、介護の手が得られなくて、亡くなってしまった人が出たとしたら、それは一体誰の責任になるのだろうか。
 担当者は「やっぱりこっちの方がよいですね」と理解しようとしまいと、その人が亡くなってしまったことには取り返しがつかない。こんな制度にした担当者は責任をとらなくて良いのだろうか。国家賠償請求訴訟によって国が負けた時に、賠償金は国庫から支払われるが、だれも官僚は責任をとらない。とらなくても良い。
 だから、原発がこんなことになっちまっても、斑目君が逮捕されていない。
 東電も逮捕されていない。
 ふるさとを半永久的に失ってしまっても、誰も逮捕されない。地震津波は天災だ。しかし、原発による放射能汚染は天災じゃない。なのに、これまで誰も逮捕されていない。これじゃ、やられ損だ。何も間違っていなかった人たちはふるさとを失い、この施設稼働を「大丈夫」といって始めようとし、それを許可した人たちは誰一人として責任を追及されない。
 東電に至ってはその後のボーナスまで支給されている。ボーナスというのは「良くやってくれた」といって支給されるべき筋合いのものだ。ということは東電社内ではあの放射能汚染は「良くやった」といわれているのか。