オランダにライデンという街がある。日本人の耳には心地よい音だ。どうしても雷電為右衛門を思い出す。この街にはオランダ最初の大学があって、オランダ屈指の大学なんだそうだ。
なにしろそもそもこの大学ができたきっかけが凄い。スペインと戦い続けた80年戦争で兵糧攻めにあったこの街の人々は耐えに耐え、工夫を凝らして一年間耐え続け、とうとうスペインがこの街を落とすことを諦め、そこをきっかけにとうとうスペインが撤退して行ったという。その結果の王様から「褒美を取らす、これから先の無税が良いか、それとも大学を設置するというのと、どっちがよいのだ?」と選択を迫られて大学設置を選択したというのだ。さすが、性根の入った話ではある。
そしてこの街にあるもので、私たちにとっては忘れられないのはもちろんフィリップ・フランツ・バルタザール・フォン・シーボルトの「シーボルト・ハウス」である。そんなに大きな建物ではないけれど、興味深い。
私は20数年前だったかにふと手にして読んだ「フォン・シーボルトの娘」という文庫本をとても面白く読んだので、ずいぶん興味深かった。
- 作者: 吉村昭
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1993/03/30
- メディア: 文庫
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追記:こちらの方(https://twitter.com/#!/dne49858/status/194972521869750272)のおかげで「モーレンカンプふゆこさん」という方のことを知る。