ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

オルガンCD - 欧州

 概ねカトリック、あるいは英国国教会あたりの教会に行くと、大きなパイプオルガンが必ず入り口のすぐ上に備えてある。極端に大きな教会になると、横の早朝礼拝が行われるような袖に近いところにもう一つのオルガンがあって、祭壇近くにそのまた小さいオルガンが設置されている場合だってある。
 人がたくさん来るようなところにある教会だとお昼にオルガンの演奏があったりして、たまたま遭遇するとそこのパイプオルガンのふくよかな音の中に身体ごとどっぷり浸かっていることができる。ところによっては正式な演奏会が開かれるところもある。そんなときに演奏される機会が多いのはやっぱりJ. S. Bachのものだろう。
 立派なオルガンを持っている教会だと、地元の名の知れた演奏家が弾いているその教会のオルガンのCDを売っている。そんなチャンスがあるとできるだけ入手している。そういうものをきちんと準備することのできている教会はとてもシステマティックに運営されているところをみるとマネジメントする体制ができているということなんだろうけれど、それがそのままコストとなって発生する。そうすると段々コマーシャライズされてきてしまう可能性が出てくる。
 なかなか頭の痛い問題である。そんなことより、私としてはできるだけ多くの音を聞いてみたいのだ。
 知り合いの中には毎年英国に行っては三カ所ほどに滞在して、周辺の教会を訪ね歩いている人もいるが、彼はクワイア(聖歌隊)のCDを求めてくるのだそうだけれど、多いときは一度に40枚ほどを持って帰ってくるのだそうだ。そういえばクワイアのCDというものをほとんど見かけたことがない。
 CDショップでほとんど聖歌のものを見かけることのない日本ではこの種のものは「古典」の中に入るのだろうか。