ほぼ足りてまだ欲 その先

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プライベート版

 本でいったら「私家版」というものがございますねぇ。公には刊行していないけれど、限定数を書籍として印刷し、知人に配本したりするという奴でございますな。保阪正康氏は多くの旧日本軍の軍人、もしくは徴兵された人々が戦後徐々に著したこうした私家版をかなりな数読破している様子である。この手のものは非常に意義を持ったものがある一方、適当に自画自賛したものがあったりして、信頼性に大いにかけるものがある。そういう種類としては私家版ではなくて公に刊行されているものでも、政治家や芸能人の手になるもののほとんどはゴーストライターがいて、本人すら中身を知らないなんぞというものがあり得る。芸能人ものは大して罪はないものの、政治屋のものは罪が重い。「美しい国」なんちゃって美味しいことばっかり書いている連中すらいる。
 欧州各地の教会巡りをすると、そこのパイプオルガンを使って著名なオルガニストが録音したCDやら、クワイア、つまり聖歌隊が録音したCDを売っているところがある。もちろん小さな教会だと期待はできないが、そこそこ発見できる。
 そのままかけて聞くのはどうにかなるけれど、これをiTunesに読み取ってライブラリとして聴こうとすると、何しろこうしたCDはいわゆる「私家版」だから、読み取らせてみると、データーがなにも存在しない。それをどうするのかといったら、ひとつひとつ自分でインプットしていくのだ。