ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

そもそも

 私は小説という分野を手にしない。何でなんだよ、という話になるのだけれど、今はどうしても「それは作り物だよね?」という言葉が頭の中を駆け巡る。「それって実際に起きたことじゃないんだよね?」という言葉でもある。
 これまでの人生の中で小説の類を読まなかったのかと云えば決してそんなことはなくて中学から高校に掛けて、嫌というほど読んだというのが自分の記憶なのだ。ところがそのほとんどを覚えていないというのも現実なんである。小学校6年から乗り物に乗って通学していた。その行き帰りがそういう時間に主に充てられていたのではなかっただろうか。しかし、高校時代は往復2時間半くらいの通学時間の多くは英語塾の宿題に当てられていたはずだから云うほどのことはなかったのかも知れないけれど、学校の図書室の個人カードを毎年2枚目までいっていたのだから、読んでいなかったと云うよりは読んでいたんだろう。
 それが一体いつ頃からなのか、本屋では文庫本を探すよりは新書本の棚の前で過ごす時間がほとんどという傾向になった。文庫本だったら朝日文庫講談社現代文庫くらいか。
 村上春樹だって「海辺のカフカ」しか知らない。