ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

東信地区温泉+α

 信濃追分あたりから上田方面にむかって浅間サンラインという、広域農道がある。ひところ農業支援政策の一つとしてこの種の広い道路、あるいは出荷に資するための簡易飛行場なんてものが作られた時代の賜物だ。これをたんたんと小諸方面に走ると「菱野温泉まであと2km」という看板が出て来る。この看板はずーっと前から知っていたのだけれど、どんな温泉かは知らなかった。
 友達が一度だけ上がったことがあるけれど、値段は少々高いけれど満足できる温泉なんだと自慢げにいうので、そこへ行こうじゃないか、ということになった。
 畑の中の道をどんどん上がっていくと一軒の温泉宿に到着した。友達は車をわけ知り顔に正面玄関につけずにちょっと下の駐車場に乗り入れる。階段を上がって入り口にいくとフロントで女子従業員の方がとても愛想良く迎えて下さった。第一印象は上々である。その友達が「今日は動いていますか?」と聞くと笑みをもらしながら「はいうごいています!」とおっしゃる。(動いています?)と思っていると、入浴料千円なりを払ったら、なんとお客用のケーブルカーに乗り込むのである。それも一台に6この椅子がセットされたケーブルカーが上下に二台あって、それが途中ですれ違うという本格的なケーブルカーだ。それだけでもなんだか高揚してきてしまうというものだ。あがると中から男の人の声で元気良く「いらっしゃいませ!」という声がする。上には痩身の元気の良い60代と思しきおじさんの愛想が良い。
 風が一段と涼しい。タオル一本は貸してもらえる。ロビーには沢山の焼き物が並んでいて、売っている。
 風呂に入ってみるとそんなに広いわけではないけれど、実に気持ちの良い内風呂、そして比較的大きな樽の露天風呂、ぬるい小さな泡風呂なんてものがあり、私たちの貸切だった。南側が開けていて天気がよければ富士山だって遠くに見えるという。気持ちの良い風が吹き抜けて、ちょっと熱めの風呂が実に快適だ。
今回は小布施温泉・穴観音の湯、布施温泉、権現の湯、菱野温泉、そして帰る道すがら坂本宿の峠の湯の五つの湯を楽しむことができた。