ほぼ足りてまだ欲 その先

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自民党

 昼前にNHKがニュース速報。一体何事か、福島に重大な問題か、と身構えたら、なんだ、自民党の谷垣が総裁選に出ないという話。要するに後ろにいる古賀やら有象無象が石原伸晃を総裁にしたいという思惑に負けたと云うことだろう。古賀誠は最初から「若手に」といって伸晃支持を宣言していた。どんどん右傾化に拍車が掛かるということだ。カエルの子はカエル。まぁ、その程度レベルではある。
 谷垣はもう67歳で他に名乗りを上げている連中が50代なのと比べると(町村も67歳)次のチャンスはもうないだろう。自民党の総裁で首相になれなかったのは初めてか?谷垣では総選挙を戦えないかというとそれは違っている。
 NHKの昼のニュースは民主党の代表選挙は野田、赤松、原口、鹿野の4人の争いとなったというニュースの前に谷垣断念のニュースを大きく取り上げる。NHKの判断は次の選挙では民主敗退、自民返り咲きだということなのだということか。
 与党党首選よりも野党党首選の方がニュース・バリューがあるという。あんな奴らに政権を委ねるのは国民をこのままずるずると沼に引きずり込むということだ。はっきりいうと自殺行為である。しかもそれを「分別ある大人の判断」なのだとしたり顔していう奴が必ずいるのが情けない。「凜として力強い日本」だなんて訳のわからない言葉に騙されないってことだ。
 これからの日本は労働力がどんどん低下して、生産性がどんどん落ち、経済は低次元になっていく。今の傾向からいったら、突然外貨をドンと稼ぐことのできる産業があれよあれよという間に構築できるのかといったら全くそれは望みようがない。誰の目にも明らかだ。それを見えない振りをして、あるいは極力目をつぶって、机上の空論で国民の目を背けさせることは無責任であるばかりか欺瞞そのものである。あたかも原子力発電というシステムがなんの問題もない、夢のエネルギーだと囃し立て、その負の部分から国民の目を背けさせてきた政策そのものを見ているようだ。
 アメリカのカリフォルニア州全部を買い占めることができるだなんぞと豪語してきた日本が今度は韓国勢に島が買い取られそうだとか、中国が新潟に5000坪の土地を買ったのはどうのこうのと報じているのを見ていると、つい先日、自分たちがその逆のことをやってきたんじゃなかったっけ、と想い出す。
 はなはだ残念ながら、盛者必衰ってのは随分昔から云ってある。