またまたこのオペラの話題で恐縮至極であるけれど、どうも今の私にはこのオペラがついて回っているようである。というのも日付が変わってしばらく経った頃に、twitterのタイムラインを何の気なしに見ていると、NHK BSプレミアで午前1時過ぎからこのオペラの放送があるよ、というのである。慌ててデッキをセッティングして録画開始!
今年の5月28日、31日そして6月1日にドイツのバーデンバーデン歌劇場で上演されたものだそうで、この演出があのメキシコ人テノール、Roland Villazon本人だそうだ。1920年代あたりの無声映画制作現場、という設定のようで、西部劇映画撮影ということになっているみたいだ。
先日のNew York METの「愛の妙薬(L'elisir d'amore)」のインタビューの中で、演出家が「ドタバタ喜劇ではなくして」といっていたのは、多分にこの公演を皮肉っていっているに相違ないと思わせるような演出になっている。なにしろ意味のわからないゴリラが出てきちゃったり、アメリカン・ネイティブが出てきちゃったり、太極拳をしている中国人らしきものも登場する。まるでRoland Villazonはチャップリンそのもののようだ。
で、来年の5月-6月のバルセロナでの「愛の妙薬(L'elisir d'amore)」は一体全体どんなことになるのだろうか。
Roland Villazonは2010年6月に喉を痛めたことがあるので、今はどんな状態なのか、気になるところではあるけれど、今年のバーデンバーデンを見る限りではなんの心配もなさそうに見える。
今度の金曜日と日曜日にバルセロナのリセウで予定されている「愛の妙薬(L´elisir d´amore)」と来年5月-6月とはキャストが異なる。14日に予定されていた公演はゼネストの影響でキャンセルされているらしい。
5月-6月のLiceuでのキャストはこちら。
- Adina:Aleksandra Kurzak
- Nemorino:Rolando Villazón
- Belcore:Joan Martín-Royo
- Dulcamara:Ambrogio Maestri
- Giannetta:Cristina Obregón