十一代目金原亭馬生門下の一門会が鈴本で開かれた。先日雨の銀座満留賀で開かれた馬生の会で馬生さんから直接切符を買った。今日はそれはそれは寒い西風が吹き荒れていて、夕方家から出るのはなかなか勇気が要るものである。ちょっとでも調子が悪かったらサボりたくなりそうなくらいに寒い。
一番の弟弟子の駒松は「手紙無筆」。なんだかしらねぇけれど、やけに髪の毛を短くしている。大分喋りが慣れてきたよ。
随分久しぶりに高座の桂三木男を見たよ。「だくだく」。彼が 馬生門下に弟子入りして、初めて馬生の会について来てなんの噺だったかもうわすれちまったけれど、聴いた時は本当にこれでどうにかなるのかと前途多難を思わせたものだ。それが今や一人前の噺家っぽくなっているんだから不思議なものだよ。大したもんだねぇ、噺家ってのは。
二番弟子の馬吉があがる。さすがに上手いもんだ。彼は口調も良いし、間も良いからかなり良くなるだろうと随分前から期待している。しかし、早くから小さく収まってしまうことのないように挑戦して欲しいなぁ。
仲入り前に馬生があがる。
仲入りのあとは一番弟子の馬治があがる。そのあとがびっくりしちゃうんだけれど、桂子師匠なのだ。90歳。さすがに桂子師匠が「ツィッター」をやっているというと場内に、へぇ〜という雰囲気が流れる。それにしても、女性の芸人が歳をとるとみんな似て来ちゃうんだよねぇ。この前亡くなった玉川スミだって、あした順子だって、段々似て来ちゃう。
オオトリはもちろん馬生師が「笠碁」をたっぷり。