ほぼ足りてまだ欲 その先

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羊頭狗肉

 江田島の養殖牡蠣処理場で働いていた中国人男性が職場の人たちに襲いかかり二人を殺害、6人に怪我を負わせ、自らの胸に刃物で傷つけて逮捕された。
 周囲の同種職場にも中国人は働いているようだけれど、この職場にいた中国人労働者はひとり。作業場の二階で自炊して暮らしていたと報じられている。
 犯人の日本滞在資格は「技能実習生」もしくは「研修生」である。もう、いい加減にこのまやかし呼称を止めなくてはならない。実習でも研修でもなくて、安価な非熟練労働者であることはもう周知の事実であって、日本の水産漁業、農業およびそれらの加工食品作業、あるいはその他日本人の労働者がなかなかやりたがらない、低賃金でないと成り立たない分野にはもう随分長いこと浸透している。彼らなしでは成り立たないという現場もある。今更「実習」でも「研修」でもないだろう。なにをえらそうに考えているんだろうか。もう伝えるべき技術やシステムは持っていないだろう。いつまで幻想にとりつかれているのだろうか。きちんと労働者として表門から入れて、法を整備しなくてはならない。
 それがいやなら、高くても良いからそうした生産品を私たちが受け入れなくてはならないということだ。そうすれば、ホレ、すぐに2%くらいインフレに振れるに決まっている。