いつまでも若者と同じようなユニクロの衣料を身に纏って、ユニクロのジーパンでどこへでも出かけていると、「汚い爺さん」の汚名から逃れることができなくなりそうだということはうすうす感づいてはいた。
それに引き替え、いちいち手間がかかって、汚れちゃったら取り返しの付かないことになりそうな私からいわせると「勿体ない」以外のなにものでもない、何万円も、何十万円もするような衣類に身を包み、フォーマルな格好をしているお爺さんはちょっと見ただけでも小綺麗でよろしうござる。
だから、歳になればなるほど、きちんとした格好をした方が良いということなのだろうけれど、それは経済状態が重要な要素だ。
しかし、最後に訳がわからなくなっちゃうと、どんな爺さんだろうと最後は同じ状態に陥ってしまうというのが人間の根本的平等というものなのかも知れないけれど、逆に言ったら究極的な本質的不平等なのかも知れない。
しばらくはこんな格好から脱却はできまい。